サイエンスラボラトリー 群馬大学第1回科学実験教室
10月20日(土)
サイエンスラボラトリー(SSH事業)
群馬大学第1回科学実験教室
10月6日(土)に本校で行われた実験のガイダンスで、各コースごとの実験の目的や、実
験方法を学習し、今回の実験に臨みました。場所は群馬大学工学部の実験教室で参加者
は、1年の生徒たちです。
日程
6号車 Flashを使ったプログラミング体験の参加者
生徒集合 8:20
学校出発 8:30
実験・実習 10:00~13:00
学校着 14:30
1~5号車
生徒集合 10:50
学校出発 11:00
大講義室集合 12:20
実験・実習 12:30~15:30
学校着 17:00
各教室での実験の様子を紹介します。
1 キレート滴定
キレート滴定法の中で最も一般的に利用されるエチレンジアミン四酢酸を用いて,水の全
硬度を算出する実験です。生徒たちは白衣、ゴーグルという出で立ちで、熱心に実験に取
り組んでいます。
2 ルミノール反応
ルミノールを合成し,血液の鑑識に利用されているルミノール反応を行って紫青色の発光を
確認する実験です。こちらも毒性のある薬品を使用するため、白衣、ゴーグルは必須です。
3 タンパク質の電気泳動
代表的なタンパク質分析法である電気泳動法が化学や物理の原理を応用したものである
ことを実習を通して学ぶ講座ですが、マイクロピペットの使用法から学び、ポリアクリルアミド
ゲルを作成し、電気泳動装置にタンパク質を注入するなど、手先の細かい作業が続きまし
た。
マイクロピペット使用中 先生の説明
電気泳動装置
4 ペーパークロマトグラフィーによる物質の分離と解析
理科、特に化学の分野において重要な分離技術の基礎を学ぶ実験です。今回は葉の色
素の分離を行いました。ここでもマイクロピペットを使用しています。大学では必須アイテムで
す。
マイクロピペットで抽出液をロート上の濾紙へ 濾過した植物色素
色素の展開
5 ロボット工房
最新のLEGOとプログラミングソフトで,ロボットづくりに挑戦します。
プログラミング中 ロボットを動かします。
6 ①振動現象を利用した測定
振動を利用して何が測定できるか理解し、今回はねじれ振り子を利用して剛性率を測定
します。
②光の干渉を利用して測定
光の干渉を利用して何が測定できるか理解し、例としてニュートンリングを利用してレンズ
の曲率半径を求めます。
ニュートンリングの測定機器 グラフ作成中
7 災害時避難者のサバイバル能力向上のための体験実習
災害避難時に有効な「生き抜くための自主防災技術」として、空缶と紙パックで米を炊く体
験(通称「サバイバルめし」)を行います。
炊飯中。赤子泣いてもふた取るな 空缶 上は釜 下はコンロ
燃料は牛乳パック
炊きたてのご飯。おかずは食べるラー油。おいしかった。
8 Flashを使ったプログラミング体験
Flashを使った未完成のプログラミングを完成させるというスタイルでプログラミングを体験しま
した。
9 電子回路工房
半導体、およびデバイスとしてもっとも簡単なダイオードから高度な集積回路ICまで学び、
続いて,電磁波およびアンテナなどについて学びます。実験では,アンテナ,ダイオード,
電子回路から構成される回路を実際に作成し,その動作を理解するとともに,アンテナも作
成し、その特性について調べます。
完成した回路 ダンボールでアンテナ作成中
ラジオは聞こえるか。
それぞれのコースの実験で、生徒たちは熱心に実験に取り組みました。よく学習し、興味を広げることができ、次につながる貴重な体験になりました。実験では群馬大学の先生方をはじめ、たくさんの大学院生たちのサポートのおかげで充実した実験をすることができました。生徒たちを指導していただき大変ありがとうございました。