校長あいさつ

こんにちは。栃木県立栃木高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 本校は、明治29(1896)年4月に栃木県尋常中学校栃木分校として開校し、その後幾多の変遷を経て、令和4年度には創立127周年を迎えました。「県南の雄」と称される全日制普通科男子高校であり、毎年難関大学にも多くの合格者を輩出しています。それと同時に、部活動・生徒会活動や学校行事にも積極的に取り組む「文武両道」の高校でもあります。この間、卒業生総数は3万名に迫り、地元はもとより、全国各地、さらには海外の様々な分野において、社会の中核を担い活躍しています。
 校内には、明治29年創立当時の校舎が「記念館(御聖蹟)」として残されているほか、明治43(1910)年落成の「講堂」、大正3(1914)年落成の「記念図書館(養正寮)」という、歴史と伝統を感じることのできる建造物があります。この3つの建造物は、国の登録有形文化財であり、敷地内に複数の文化財が存在する高校は、全国的にも貴重な存在です。
 現在の栃木高校は、「独立自尊、和信敬愛、進取創造、質実剛健」の校訓のもと、高い志をもち時代を切り開くリーダーの育成を目指した教育を実践しております。今後も、「教育における『不易』=変わらないもの・変えてはならない本校の伝統や校風」をしっかり継承し、加えて、「教育における『流行』=新たな時代・変化への対応、次の時代のリーダーの育成」の先頭に立って、生徒と教職員が一体となって、常に工夫改善し、「発展し続ける伝統進学校」であり続けます。
 その方策の一つとして、平成24年度に文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」の研究指定を受けており、新たに令和5年からⅢ期目5年間の指定を受けました。さらに令和5年3月にはマレーシアロッジスクールと国際交流協定を締結しました。探究学習としての課題研究「一人一研究」、ICTも活用した「授業カリキュラム開発」、「科学系課題活動」、先端企業・研究施設に学ぶ「校外研修」、様々な「国際性育成事業」、第一線で活躍する大学教員等による「学問探究講義」など、本校独自の様々な取組を実践し、県内外から高い評価を受けております。さらに、SSH事業を活用することにより、「時代が求める資質・能力の育成」、「挑戦する生徒の育成」を図るとともに、「学び続ける教員集団」であり続けていきたいと考えております。
 なお、創立120周年記念事業の一環として、同窓会のご支援によって新たな自習室を整備し、生徒発案により「學成寮」という名称を付けました。現在、「學成寮」では、8時30分まで自学自習に励んでおります。
 最後に、このホームページをご覧いただいた中学生の皆さん。ぜひ来春は本校に入学し、歴史と伝統ある栃高で充実した高校生活を共に送りましょう!心よりお待ちしております。

栃木県立栃木高等学校 吉田眞樹