栃高SSHの特色
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは


 

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業とは、文部科学省が未来を担う科学技術系人材を育てることをねらいとして「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定し、理数系教育の充実を図る取り組みです。
                                                                                                                         

 高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組、また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施するものです。平成14年度から始まり、20年以上続く事業です。

 SSHの概要について 科学技術振興機構HPへ

栃高SSH

〈研究開発課題名〉

栃高探究スタイルで栃木から世界へ 

―新たな価値を創出し国際社会に貢献する科学技術人材の育成―

 

第Ⅱ期までの成果を踏まえ、科学的素養(※)を身に着けた新たな価値創造に挑む人材の育成に向けて、大学や企業、研究機関等と連携・協力しながら、次の4つを事業の柱として取り組みます。そして、得られた成果の普及・発信にも努めます。

(1)一人一研究を軸とした課題研究指導法の深化

(2)STEAM教育の視点に立脚したカリキュラム・マネジメント

(3)先進的な科学系課外活動

(4)SSH事業の評価法の開発

 

※科学的素養とは…

本校のSSH事業を通じて育成を目指す生徒の資質・能力を「科学的探究力・情報実践能力・多様性理解力・創造的思考力」に整理し、これらをまとめたものです。

それぞれが示す力は次のとおりです。

〇科学的探究力

自然科学に限らず人文・社会科学も含めた幅広い興味や関心を基に、科学的な探究のプロセスを意識して行き来しながら、主体的に課題を発見し、解決に向かう力

〇情報実践能力

課題の発見・解決に向けて、ICT機器を駆使しつつデータサイエンスを効果的に活用して客観的なデータから情報を抽出し、多面的・多角的に精査・分析する力

〇多様性理解力

異なる言語環境や文化的背景がもたらす認識の枠組みや考え方の違いを的確に理解し、国際社会において他者と対話し協働していく力

〇創造的思考力

既存の概念を結び付け、困難な状況でも粘り強く挑戦し続ける姿勢をもって課題を問い直し、新たな関係性へと組み替えていくことで課題の解決をはかろうとする力


SSHパンフレット2025.pdf          

第Ⅲ期では、科学的な探究のプロセスを繰り返しながら主体的に課題を発見・解決する力や情報技術を効果的に活用してデータを読み解き考察する力を身につけ,価値観の多様性を受け入れて国内外の他者と積極的に協働していく力を高め,さまざまな学問分野の知を融合して新たな価値の創出に挑もうとする力を培うための教育プログラムの開発に取り組み,これらの力を駆使して不確実性の高い時代における世界の諸課題の解決に向けて挑戦し続けていく人材の育成を目指します。 




 

キャビネット
お知らせ

スーパーサイエンスハイスク-ル(SSH)に関するお知らせです

1年次 課題研究Ⅰ マシュマロチャレンジ

課題研究Ⅰの2回目の時間は、栃高探究スタイル入門講座としてマシュマロチャレンジを行いました。

マシュマロチャレンジとは、各グループでパスタを使ってタワーを組み、その上に載せたマシュマロの高さを競うものです。4人1チームで行いましたが70㎝を越える記録も出ました。

 

生徒達は活動を通じて、課題解決に必要なのは試行錯誤と協働、そして確かな知識と経験であることを学びました。

 

  

2年次 課題研究Ⅱ 実験・調査①結果を持ち寄り議論

1年次後期に研究計画書を作成しました。

2月~春休みにかけて、各自が実験・調査①で得られた結果を持ち寄り、研究方法や結果の示し方等について、議論しました。

助言を参考に、6月までに改めて実験・調査②に取り組んでいく予定です。

 

        

3年次 課題研究Ⅲ ハイブリッドゼミ活動①

昨年度から3年次生も木曜日7限目に課題研究Ⅲを行っています。

今日は課題研究Ⅲの中でも、新しい価値の創造を目指して議論する「ハイブリッドゼミ活動」を行いました。

2年次後期のゼミを継続し、各自が取り組んだ一人一研究を持ち寄り、異なる分野の研究をした生徒同士が、互いの研究を組み合わせて、社会課題の解決に向けた新しいアイデアを生み出すために議論しました。

昨年度よりも、議論のステップを少し細かくしてゼミ活動に取り組んでいます。

 

     

1年次 課題研究Ⅰ ブラックボックス

新入生の課題研究がスタートしました。

初回は「中身の見えないブラックボックス(10×10×5cm)の内部の構造明らかにする」という課題に対して、限定的な手法で観察を繰り返し、限られた情報から真実の究明を目指すというグループワークを行いました。一連の行為を通して「仮説→検証→考察→結論」という探究活動において主軸となるプロセスを体験します。

      

2年次 課題研究Ⅱ 今年度のガイダンス

 2年次生は、1年次後期から継続するダイアログゼミ活動と一人一研究に引き続き取り組んでいきます。そして、10月の校内生徒研究成果発表会での全員が発表します。

 初回は10月までの予定を共有し、ダイアログゼミ活動の進め方やポスター作成などについてガイダンスを行いました。

 一人一研究のための手引き書(2年前期 生徒必携)も配布しました。

 今年度は新たな仕掛けとして、分野別ミーティングや卒業生からの助言を受ける機会を設定し、一人一研究をさらに深めていきます。

 

  

SSHマレーシア海外研修後のオンライン交流を実施

令和7年1月に実施したSSHマレーシア海外研修の際に、現地で共に活動し交流のあったロッジ国民中等教育学校の生徒と、研修に参加した本校の生徒がオンラインで交流しました。

訪問時の御礼やその後の学校生活、将来のことなど短い時間でしたがグループに分かれて交流しました。

今後も共同研究テーマである土壌微生物電池の実験を継続することや10月の研究成果発表会に向けた交流計画などについて確認しました。

SSHマレーシア海外研修 校内報告会

令和7年1月に実施したSSHマレーシア海外研修について、研修に参加した生徒が全校生徒に向けて研修について報告しました。

ロッジ国民中等教育学校へ訪問した際の歓迎セレモニーや参加した授業の様子、互いに文化交流を実施したこと、合同で現地サラワク大学において実験実習を行ったことなど、研修内容を写真や具体的エピソードを交えて発表しました。

4月以降も引き続き国際性の育成に向けて交流していきます。

以下、参加生徒の研修日誌より一部を抜粋して掲載します。

「私は将来研究者になって、農業に関する研究をしたいと思っている。その中で海外の研究者とコミュニケーションをとる機会は必ずあると思う。だからこそ、今回の研修で経験したことは自分にとって糧になることばかりで、非常に充実していた。また、マレーシアの魅力をたくさん知ることができて、将来の学びの場にしたいとも思った。今回の研修で学んだことは、私のこれからの人生に大きな影響を与えてくれると思う。」

 

令和6年度 チームメディカル(特設医学系探究グループ)による課題解決型学習会(PBL研修)2日目を実施

本校卒業生でかつ現役の医学部生2名を講師として招き,2年次生の医学部医学科志望者を対象に,解剖実習を中心とする課題解決型学習会(PBL研修)を今年度も実施した。

例年は解剖実習とPBL研修を分けて実施していたが、2つを組み合わせることでそれぞれの学びをさらに深め,より有意義な学習機会となるようリニューアルさせた。

◇PBL研修2日目(PBL課題発表会) 

日時:令和7年3月15日(土)13:00~16:30  参加者:2年次生12名

13:00~13:10 本日の流れ共有

13:10~13:40 D班の発表

13:45~14:15 C班の発表

14:25~14:35 休憩

14:35~15:05 B班の発表

15:10~15:40 A班の発表

15:50~16:30 講師によるまとめ

 解剖実習で扱った心臓や腎臓をテーマとする課題に各班が取り組み、その成果を20分で発表した。その後10分間で生徒間の質疑応答と講師による口頭試問を含めた質疑応答を行った。発表を相互評価し,優秀発表に選ばれたA班には全員から拍手が贈られた。

 発表に至るまで講師の先生には、当日の指導だけではなく課題の添削や生徒へのフィードバック等大変お世話になりました。

 

1年次生 課題研究Ⅰ 次年度に向けて

1年間の振り返りと次年度に向けたガイダンスを行いました。

ブラックボックスなどの入門講座から始まった今年度の課題研究を振り返り, 探究プロセスを全員が偏りなく経験し成長できたことを実感しました。また, 来年度での一人一研究の完成までの流れを再確認し, 春休み中の研究の計画を立てました。

長期休暇に入り, 一人一研究の実験に本格的に取り組めるということで, 生徒のやる気も高まっているように感じられます。

 

 

 

2年次生 課題研究Ⅱ 今年度最後の全体講座

1年間の振り返りと次年度に向けたガイダンスを行いました。

1年次後期から取り組んだ一人一研究をポスターやスライドにまとめて10月に発表し,3月には論文としてまとめました。これまでの取り組みを振り返りながら,探究プロセスを全員が偏りなく経験し成長できたことを確認しました。

また,次年度から始まる課題研究Ⅲに向けて,ハイブリッドゼミ活動のガイダンスを行いました。今後は一人一研究を組み合わせ新しい価値(アイデア)の創出に挑戦します。