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パラリンピアン講演会が実施されました

 ◎ 令和3年度 オリンピック・パラリンピック教育推進事業 パラリンピアン講演会

 令和4年1月18日(火)、秦 由加子選手(トライアスロン)によるパラリンピアン講演会が行われました。オリンピック・パラリンピック教育推進校としての最後の事業にふさわしい素晴らしい講演会でした。新型コロナウイルス感染拡大が心配されましたが、秦選手のご協力によって、2回に分けて講演を実施していただき、密にならないよう一回の対象人数を減らして講演時間を少し短くする等の対策を行ったうえで講演会を開催させていただきました。

  ○講師秦 由加子(はた ゆかこ)氏
2016年リオパラリンピック出場(トライアスロン) 第6位
2021年東京パラリンピック出場(トライアスロン) 第6位

  ○演題「“人生を変えるのは自分自身” ~パラリンピアンから学ぶレジリエンス~」

 秦選手は中学生(13歳)のとき骨肉腫を発症し、右脚を大腿部より切断。それから26歳まで、足がないことがとても苦しく、常に周りの目を気にして生きてきた。そんな自分を変えるために何をしたら良いかを考え、幼少の頃好きだった水泳に再チャレンジ。更に、「もっと強くかっこよくなりたい」とトライアスロン競技に挑戦。過酷で困難な目標を目指すプロセスを楽しみながら、次回のパラリンピック出場に意欲を燃やしている。
 生徒達へのメッセージとして、「命の大切さ」「辛く苦しいことを経験するとその経験があるからこそ人の気持ちが理解できるようになるということ」「自分にとって大切な人が困難な状況に陥ったとき、どれだけ寄り添うことができるかが大切であること」そして「自分の人生は自分次第で大きく変わること」を教えていただいた。
 生徒達は、とても熱心に講演を聴き、質疑応答では各学年から次々に質問が出され、大変丁寧にお答えいただいた。秦選手の講演から多くを学び、大変有意義な講演会となった。