SGH活動報告

SGH活動日誌(H30)

2日目

 2日目の活動報告です。

 本日から2日間に渡って、佐呂間町役場の保健福祉課課長の武田温友様と企画財政課長の玉井伸一様からのご案内により、佐呂間町のフィールドワークを行います。

《町長・教育長表敬訪問》

 佐呂間町役場にて、佐呂間町長川根章夫様と教育長仲川倫則様の表敬訪問を行いました。私たちを温かく歓迎していただき、これから行う活動への激励の言葉をいただきました。また、研究員を代表して新井康平くんが挨拶をし、学びの意欲と今後の活動についての意欲をお伝えしました。
 


《佐呂間町の紹介とまちづくり》

 佐呂間町についての様々なデータやどのような広報を行っているかのお話をいただきました。


《栃木入植の歴史》

佐呂間町佐呂間町への栃木県民の移住についての歴史の講義を武田温友様にしていただきました。本フィールドワークに行く前に勉強したことを含め、その他より深い内容を学ぶことができました。
 


《展示資料説明》

 佐呂間町民センターに展示されている版画家「小口一郎氏」の作品等の説明をしていただきました。生徒たちは一人一人が熱心に作品を観ていました。
 


《記念碑等現地説明》

 栃木神社と名付けられた場所や、開拓百年を記念した記念碑の見学を行いました。「栃木」という文字があちこちに見られ、北海道には本当に「もう一つの栃木」があることを実感しました。
 


《阿部隆文様によるお話》

 栃木県移住開拓の四代目である阿部隆文様からお話を聞くことができました。阿部さんは、曾祖父が栃木県からの入植者であり、それを引き継いで現在佐呂間町で酪農家として日々働いています。主に質疑応答という形で、たくさんの質問に快く答えていただきました。
 


《日光多門寺説明》

 少し歩いて日光多門寺にて説明を受けました。ここにも日光という栃木県民には聞きなれた地名が含まれています。昨年は佐野市長も訪問したそうです。
 


《栃木歌舞伎町創始者・川島平助の生涯》

 栃木県谷中村で生まれた川島平助についての歴史を知ることができました。彼もまた、鉱毒事件の影響を受けて、最終的にサロマベツ原野に移住した一人です。そこで歌舞伎を広めた経緯について、詳しく知ることができました。


《生徒の感想》

 今日のフィールドワークで佐呂間町の歴史について詳しく知ることができた。 
 案内をしてくれた佐呂間町役場の方の説明で、何度か「この部分の記述は誇張されている。」というようなことを聞いた。噓とまでは言えないそうだが、しっかりとした記録でも制作者の主観が入ることで事実と少しずれることがあると知り、驚いた。
 ある1つのエビデンスや立場から物事をみることの危うさをおぼえた。
 これから調査、研究をしていく中で客観的に捉えることを意識したいと思った。
(2年 新井 康平)

 今日は午前中に講義があった。事前に調べていたことに加えて、インターネット等では調べられない当時の詳しい状況について知る事ができた。午後にはサロマ移住団の子孫の1人である阿部さんからのお話や、栃木歌舞伎の創始者である川島平助についての話などを聞くことができた。これらの事から、サロマ移住団やその伝承についてのことが徐々に明らかになった。栃木地区の歴史はー(マイナス)なものも多い。それを学び、いかにして+(プラス)なものにしていくか。これは私たちにとって重要な課題であり、今後の研究で解決したいテーマになった。実際、ダークツーリズムといった形で栃木地区の歴史が知られるようになってきている。それをどう生かしていくのかが重要だと思う。
(2年 安生 温大)

 今日は武田さんの話を聞いたり佐呂間にある栃木というところを訪問しました。開拓されたところを見て巨木が生い茂った原生林を切り開いたとは思えないほど畑や牧場が広がっていて、107年前に来た谷中村民は想像のできないほどの苦労をしたのだと感じました。
(2年 大嶋 佑佳)

 村民により開拓された土地は、人が一から手を加えて作られたとは思えないほどの出来上がりで、想像以上で驚いたとともに、とても感動しました。より深い知識を身につけることができ、とても良い経験となりました。
(2年 高橋 くるみ)

 実際にその地に訪れたことで、開拓当時の大変さをしっかり感じることができました。また、北海道の自然を感じられる食事をお腹いっぱいいただきました。
(1年 秋野 惠理)

 2日目の活動では貴重なお話や体験が沢山できました。佐呂間についてのお話の中で、旅館や役場で度々見て気になっていた「シンデレラ祭り」について知ることができ、佐呂間唯一の高校、佐呂間高校の生徒が主体となって仮装などの活動をしているということでした。こういった他の場所にはない新しい活動はとても大きなPRになるなと思いました。その中で佐呂間高校の生徒増加、知名度の上昇を図っていけば、田中正造、公害についても多くの人に知ってもらえるのではないかなとも考えました。
(1年 大塚 萌絵)

 2日目では、過去に起こったことが今に繋がっていることを改めて深く知ることが出来ました。辛い思いをしたからこそ、子孫に伝えていけることは素晴らしいと思いました。
(1年 安部 悠菜)

 2日目は、もう1つの栃木についてや 川島平助さんについて詳しく教えていただきました。
谷中村から北海道へ行った人以外に、他の県からも北海道へ入植している人々がいることを初めて知りました。明日の活動も頑張ります。
(1年 茂木 千紘)

1日目

 本日は一日移動日でした。特に体調を崩す生徒もおらず、順調に一日目を終了することができました。いよいよ明日から本格的にフィールドワークが始まります。
 

 

SGHオープニングセレモニー

《校長挨拶・SGH推進部長による説明》
  


《海外グローバル研修報告・インドネシア調査報告》
  
《SGH講演会》
  
 4月16日(月)本校第1体育館を会場にSGHオープニングセレモニーを実施し、本校SGH活動の3年目がいよいよ始まりました。
 講演に先立ち、本校生徒による昨年度の海外グローバル研修及びインドネシア調査研究の報告を行いました。

 講演では、昨年に引き続き、本校のグローバル教育統括アドバイザーの一人である東京海洋大学の小松俊明教授に御講演いただきました。

 テーマは「グローバル最前線、中高生に考えてほしいこと」でした。

 これから本校の3年目のSGH活動が本格化します。活動の様子は、今後当HPでお知らせしていきます。ぜひ御期待ください。

 小松先生、ありがとうございました。