総合的な探究の時間 令和5年度入学生 普通科
2年生普通科 総合的な探究の時間 4月の活動
○4/10(水) 2年生オリエンテーション
【ねらい】
探究活動に必要な情報収集のポイントを理解する
【活動の様子】
前半と後半で授業を分けて、前半は2年生の夏休みまでの流れを説明し、後半は情報収集のポイントを学びました。2年生では夏休み明けまでグループ研究を行っていく予定です。また、公民館の協力を得て近隣住民の方に来ていただき、研究のヒアリングも予定しています。後半の活動では、信頼できる情報とはどのようなものか、情報収集の基本的なポイントを学び、収集した情報の扱い方も学びました。
○4/11(木) アンケート
【ねらい】
知りたいことを引き出すことができるアンケート作成のポイントを理解する
【活動の様子】
ラーメン屋の店主が売れる塩ラーメンを作りたいという気持ちのもと作ったアンケート(仮想)を添削していく活動を通して、知りたいことを引き出すことができるアンケート作成について考えました。また、アンケートには、前提の確認に使用するアンケートと仮説を検証するためのアンケートと使い方が別々にあることも学びました。「幅を狭くしないと聞きたいことが聞けない」「逆の立場の人の意見も拾えるようにしたい」と生徒たちは試行錯誤しながら考えていました。
○4/17(水)・4/18(木) 個人研究テーマヒアリング
【ねらい】
個人研究のテーマ・問いについて説明する中で、自分の見えていなかった課題に気づき、テーマ設定に生かす
【活動の様子】
2学年の探究活動では最終的に個人研究を行います。自分の興味関心のあることから、1人1テーマを設定し探究していきます。17・18日は生徒1人ひとりが、教員に対して自分のテーマについて説明し、質問を受けながらテーマを深めたり、今後の研究方針を考えたりしました。アウトプットすることで、自分の考えの甘い点、分かっていたつもりで実はよく分かっていなかった点などが見えてきた生徒が多かったように思います。教員だけではなく、探究活動の先輩である3年生とのヒアリングの機会も予定しているので、自分の言葉で自分の考えを伝える準備をしていきたいと思います。
○4/24(水) 仮説に合った検証方法とは?
【ねらい】
検証がどのようなものであるかを理解し、仮説に合った検証方法を考える
【活動の様子】
2年生は探究スパイラルの「問い→仮説→検証→まとめ」のうち、問いや仮説について特に1年生のうちに学んできました。24日は検証に焦点を当てた活動を行いました。ある問いと仮説について、どのような検証方法が想定されるかを考えていきました。問いと仮説は例えば、
(問い)赤信号に一度引っかかると連続で引っかかるのはなぜか?
(仮説)スピードが出過ぎないように調整しているのではないか
検証方法として、「自転車に実際に乗ってスピードを変えながら実験してみる」「信号機を管轄している組織に質問してみる」「信号機に引っかかった経験についてアンケート調査をする」など、さまざまな検証方法を考えていました。自分の個人研究にかえって、どのような検証を行うかもう一度考えてみるのもいいかもしれませんね。
前提の確認
9月20日(水)の探究の授業のねらいは「仮説を立てる際に、前提をよく知っておくことが大事であるということを理解する」でした。
〇題材
・「ジャンプ漫画はなぜ売れるのか」
・「なぜレシピ通りに作っても同じように作れないのか」
・「iPhoneにはなぜホームボタンがなくなったのか」
・「状況によって時間感覚が変わるのはなぜか」
4つの題材について『私の前提』『調べた前提』を個人で考え、
『必要な前提』をグループで考えました。
前提を考える際、悩む生徒もいましたが自分が知っていることや調べた内容を理解し、先生方のアドバイスや話し合いを通して仮説検証に必要な前提を考えることができていました。
仮説を立てられるようになる
9月13日(水)のテーマは「仮説を立てられるようになる」でした。
問いに対して仮説を立て発表しました。
【問い】
①なぜ、カサブタを剝がしたくなってしまうのか
②なぜ、おにぎりは三角なのか
③なぜ、同じ水なのに量が多い方が安いときがあるのか
④なぜ、アンパンマンパンはあんこではなくチョコなのか
個人で考えた仮説をグループ内で共有し、話し合いを通してさまざまな仮説が出ました。
「問い」に対して仮説を立てることが難しいと思っていた生徒たちも生徒同士で話し合うことで新たな仮説が出てきて積極的に活動を行うことができました。
仮説の立て方
2学期最初の探究の時間は体育館で実施されました。内容は「仮説の立て方」です。まずは1学期に学習したことを振り返り、その後中村先生と石原先生の楽しいトークから仮説がどのようなものなのかを学びました。また、1学期に使った「信号機」の問いを用いて、仮説を立てる練習もしました。
隠れた前提とは?
5月31日の探究の時間のテーマは「隠れた前提とは?」でした。
共通の前提がないやり取りの動画を視聴し、前提という理解の擦り合わせがないと正しく伝わらないことを理解しました。
実際に図形のイラストを正しく伝えられるか、ペアで活動をしました。
ペアで①説明する人と②書く人に分かれて、①が図形を口頭のみで説明し、②が説明通りに図形を書きました。
書き終わった図形を確認し、どんな説明をしたらより再現できるかをペアで考えました。
図形を説明する際、「四角形を書いてください」では形はさまざまあり、共通理解できないので
「正方形を書いてください」など詳しい情報や共通の認識を持ち伝える必要があることを理解することができました。
【ペアでの活動】
【説明を聞いて書いた図】
情報の見方
5月17日24日のテーマは2週にわたって情報の見方でした。下村健一先生の動画を教材として使い、知らない情報が嘘か本当かどう見分けるのかについて考えました。
まず、提示されたのは4つのおまじないでした。
ソ・・・即断しない:「まだわからないよね?」
ウ・・・鵜呑みにするな:「事実かな?印象かな?」
カ・・・偏らない:「他の見方はないかな?」
ナ・・・中だけ見るな:「何が隠れているかな?」
ソ:即断しない
では、デマを流す人がどんな人か考えました。
ウ:鵜呑みするな
では、あるリポーターのリポートを見て、「事実」なのか「印象」なのか考えました。
カ:偏らない
では、指回しや逆リポーターごっこで、立場が変われば見方も変わることを学びました。
ナ:中だけ見るな
では、情報はスポットライトがあっている部分だが、その情報には必ずスポットライトが当たらない周囲の暗がりがセットになっているから、暗がりに何があるのか想像力のスイッチを入れることが大切ということを学びました。
当たり前の中に疑問を見つけよう
ねらい『ミュージックビデオの中から「問い」を考えることを通して、「問い」を立てる力を身につける』
グループで1曲を選び、問いを見つけ、グループ内で共有しました。
映像から問いを見つけた生徒や歌詞と映像の関係で問いを見つけた生徒など1曲の中でさまざまな問いをグループで話し合い、各グループから出た問いを発表しました。
当たり前の中に疑問を見つけよう
26日今日のテーマは「当たり前の中に疑問を見つけよう」でした。
今日は1年生にとって探究の時間初めての体育館での授業でした。
最初に「当たり前って何?」について、はさみとピンセットの比較と2つ穴コンセント3つ穴コンセントの比較から考え、問いの視点について学びました。続いて信号機の写真を見て問いを見つけてみました。最初は各自で問いを考え、その後グループで問いを共有しました。一人では見つけられなかった問いもグループで共有することによっていろいろな視点があることもわかったようです。
1・2回目 総合的な探究の時間オリエンテーションとステージ図について
今年度の1年生は4月12日(水)に第1回探究オリエンテーション、19日(水)に第2回ステージ図についてを実施しました。総合的な探究の時間で行うこと、自分たちがどうなっていけばいいのかを真剣に考える機会であることを説明されました。
生徒たちからは、オリエンテーションでは「今までは、答えのある問題だけを解いていたけどこれからは、答えのない問題がたくさんでてくることを知った。答えがわからないときがあるかもしれないけれど、恥ずかしがらずに分からないときや不安なときは、自信をもって周りの友達や家族に相談しようと思った。」、「自分は本当に物忘れが激しくて心配性なので今後少しずつ変わっていこうと思いました。これからの探究では新しい自分を見つけていって暗い自分を明るい自分に変えていきたいと思いました。テーマは今はまだ決まってないのですが、自分は、ペンギンやゲームが好きなのでそれについてのことを書ければいいなと思いました。」のような意見が寄せられました。
ステージ図についてでは「自分の将来を見据えて今必要な目標を立てることができた。みんなちゃんと目標があることが分かった。目標に近づけるように頑張りたい。」や、「できるだけ早くやりたいことを決めないと努力の方向性を考えるのが難しいことが分かった。自分の将来について少し考えることができた。今回決めた「目標」を少しでも多く達成できるようにしたい。目標の1つにもあるようにニュースなどをたくさん見て自分の視野を広げていきたい。」などの意見が多数あり、自分の目標を設定することの大切さを理解できたようです。