質問箱回答データベース

No. 4
タイトル 生徒・保護者向けのICT機器トラブル未然防止の啓発活動をするにあたって…
質問者 鈴木匠
カテゴリ その他
質問  日頃より、大変お世話になっております。はじめて、ご質問させていただきます。(本、質問箱の使い方が間違っておりましたら申し訳ございません。)
 ICT機器使用に関するトラブルにより生徒が危険にさらされる事態を未然に防止するために本校でも引き続き各所で取り組みを行う必要があると思っていますが、トラブルの内容が日進月歩で多様化・複雑化・低年齢化している現状にあり、その対応や対策の種類も進化していると理解しています。よって、保護者との連携協力もこれまで以上になされなくてはなりませんが、単に従来のフィルタリングを促したりするだけでは不十分ではないかとも感じています。そうした中で、例えば、ある程度、裏打ちのある啓発の資料を作成したりする際に、「最低限これだけは、押さえておく必要がある。」といった内容や有効な手立てが分かる資料やそういったことを相談することができる窓口などがありましたらご紹介願いたいと思いご連絡いたしました。(書籍やネットの資料も探していますが、情報が多すぎてあるいは、一般的なことが多く、どれを参考にすべきか迷ってしまっています。)
 お忙しいところ、恐縮ですがよろしくお願いいたします。

若松原中学校 教諭 鈴木匠
回答  御質問、ありがとうございます。
 御指摘の通り、技術やアプリの移り変わりは日進月歩で、場当たり的な対策では対応しきれません。ICTの特質を十分に把握しながらトラブルの未然防止を含めた対策を講じる体制を整えておくことが必要です。関係機関と連携し「チーム学校」として進める必要があります。また、指導については、子どもたちには、「このサービスやこのやりとりは、トラブルが起きないだろうか」と自分事として、主体的に考えられるようにしていかなければなりません。
 まずは、文部科学省「教育の情報化の手引き」にあるように、情報モラル=「日常のモラル」+「情報技術の特性」が大切であることを伝えると良いと思います。日常のモラルとは「他人を思いやる、相手の気持ちを考える」「社会のルールを守る」「節度を持つ」などです。情報技術の特性とは「すぐに拡散する」「アップしたデータがいつまでも残る」「夢中になりやすく、やめられない」などです。モラルのない人が情報技術を使うと様々なトラブルが発生することは、いつの時代も同じです。
 代表的なWebサイトをいくつか紹介しますので、参考にしてください。
 1.栃木県 学校ICT教育の推進について
   https://www.pref.tochigi.lg.jp/m01/ictsuisin.html
 2.総務省 上手にネットと付き合おう!安心・安全なインターネット利用ガイド
   https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/
 3.文部科学省 情報モラル教育ポータルサイト
   https://www.mext.go.jp/zyoukatsu/moral/index.html
 また、指導に関する相談は、市町教育委員会や県教育委員会に御相談ください。もちろん、我々総合教育センター情報室もサポートいたします。一人や一校で何とかしようと思うのではなく、県内全体で協力して子どもたちを育てられたらと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。我々情報室も皆さんに有益な情報を届けられるよう励みますので、一緒に頑張りましょう。
更新日時 2023-11-07 15:07:16