日光杉並木街道
杉並木は現在どのような状況に置かれているか

松平正綱(まつだいらまさつな)により当時植えられた杉は、約24,000本といわれています。

これが、日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)が杉並木台帳を作成した昭和36年には約16,500本になり、今では12,300本ほどに減少しています。

このままのペースで減少し続けると、将来、杉並木の見事な景観が失われてしまうおそれがあります。

杉が減少している原因としては、台風などの自然災害や杉自身の老齢化もありますが、他に、交通量の増加や街道周辺の開発などによる杉の生育環境の悪化をあげることができます。

杉並木街道は観光や地元の方々の生活に欠くことのできない幹線道路で、大変多くの車両が通過しています。

このため、排気ガスや振動が年々増大し続け、杉の健全な育成に大きな影響を与えているのです。