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数理科学科の活動の様子を紹介します

数理科学科1年 日光自然探究学習発表会

 令和3年度 数理科学科1年 日光自然探究学習発表会 が 12月21日(火)午後、本校第2学習室にて行われました。
 4月から準備をし、7月には県立博物館県立図書館で事前学習、7月29日、30日に奥日光でフィールドワーク、それをまとめて10月に中間発表(ポスターセッション)、そしていよいよ今回の発表会本番となりました。

 1-6の生徒達は放課後や土曜日も遅くまで残り、発表用スライドや発表原稿を懸命に仕上げ、何度も何度もプレゼンの練習を重ねてきました

 当日は,栃木県教育委員会事務局高校教育課 指導主事 雫 晃 先生、フィールドワークでも大変お世話になった栃木県立博物館 主任研究員 栗原 隆 先生はじめ、学校評議員の方々宇都宮商業高校、馬頭高校、小山城南高校の先生方、多くの保護者の方々本校職員、そして1年前に同じ舞台を踏んだ数理科2-6の先輩達が熱心に見守る中での開催となりました。

  

 

 昆虫、植物、水質、地質、動物、鳥類…。各班とも、2年生の先輩達から次々と質問が出て、1年生も班内で相談しながら精一杯答えます。研究会に臨む姿勢がどちらも素晴らしく、互いに切磋琢磨し、成長し合っているのを目の当たりにできました。

 

 

 

 

 



 最後に、教育委員会指導主事 雫先生 と 県立博物館主任研究員 栗原先生から講評を頂きました。
 雫先生からは「客観的なデータをとることの大切さ」「見方・考え方を変えてみる事が探究テーマにつながる」といったお話があり、「たとえ失敗しても、『確実に失敗する』と分かれば、それはそれで立派な探究。安心して探究していい。」という言葉には勇気づけられました。
 栗原先生からは「言葉を正確に使う」、「目的、方法、結果、考察をきちんと分ける」等のアドバイスがあり、「『松の木が枯れる原因』は虫、大気汚染、酸性雨等、はっきりしなかったが、落ち葉などで根が黴びるのが大きな要因になっていることが最近分かった」というエピソードから、生き物を調べる事の難しさと面白さを教えて頂きました。

 1年生は今日の収穫を生かして、探究学習活動記録集の原稿をまとめる段階に入ります。1月26日の2年生の課題研究発表会では、今日の先輩を見習って、沢山いい質問をして盛り上げて下さいね。それが数理科ならではの「恩返し」です。 (^_^;)

数理科学科2年生 電気分解 の実験をしました

11月中旬に、2年生数理科学科では電気分解の実験を行いました。
 
今回の実験はなるべく廃液を少なくする目的で、マイクロスケールという小規模なかたちで観察しました。
 
市販のマイクロスケール実験セットを使っています。
 
こちらの透明なセルはだいたい2×2.5㎝ほどで、液体は2ml程度しか入りません。
 
セル
 
今回は塩化銅の水溶液と塩化ナトリウムの水溶液の2種類で実験しました。
 
セルに塩化銅水溶液を入れ、鉛筆の芯をカットしたもの(炭素電極)を取り付けて、電池を当てると・・・
 
電池をあてる  銅の付着
この写真では一方から気体が発生し、もう一方の電極には銅が付着して若干太くなっているのが確認できます。
 
濡らしたヨウ化カリウムデンプン紙をあてると
ヨウ化カリウムデンプン紙  色の変化
色の変化がよくわかります。
電池をあてて一分もすれば、塩素が発生してることがにおいでもわかります
 
次に塩化ナトリウム水溶液に先ほどの炭素電極をつけて、銅が付着している方の電極を電池の+にあててみます。

NaCl液
どちらも気体が発生しているように見えますが、銅が付着していた方の電極の銅が溶け出していきます。
 
今回はかなり単純な操作だったため、考察の時間をいつもより取ることができました
なかには塩化ナトリウム水溶液の色の変化にも気づいた班があり、よく観察できていました!

2学期は他にも、中和滴定酸化還元滴定など、様々な実験を行いました。
実験で理解を深めたことを生かして、来週の期末試験を乗り切ってほしいです!!

数理科の皆さんは、このページを見てどのような実験をして考察したか記憶がよみがえってきましたか?他の人にコンパクトかつ明確に説明できるくらい、きちんと振り返っておきましょう。これこそ期末テスト対策ですよね。(^0^)

数理科学科1年 日光自然探究学習ポスターセッション

 10月13日、1年生の日光自然探究学習の中間報告として、ポスターセッションが行われました。2年生の先輩多くの先生方の前でこれまでの学習の成果を披露し、質疑応答やアドバイスを頂く中で、プレゼンテーション力を高め、12月の本発表に向けて探究を深めることを目指します。

 
 ↑開会式の様子

 密を避け、2つの会場で時間指定で交替しながらのセッションとなりましたが、昆虫樹木草花水質地質シカサンショウウオ等について研究した各班が、この日まで懸命にまとめてきた研究内容を発表しました。

 

 
 
 

 

 

 

 1年生は定期テスト直後で、リハーサル時間も限られていたのですが、ほんの数日でプレゼンテーション力目を見張るほど上達しました。聞いて下さる先輩や先生方によく伝わるように、発声言葉遣い話すスピードアイコンタクト、何処をどう強調するか…等、工夫して頑張ってきましたが、当日も回を重ねるごとに上達し、自らコツを学び取って改善できているようでした

 更に、2年生の質問も本当に素晴らしいものでした。真剣に発表を聞き、ポスターを吟味し「研究がより良くなるにはどうしたらよいか」「これまでの自分たちの経験の中で1年生の参考になることはないか」「どう伝えたら1年生によく理解してもらえるか」考えに考えた上で、発言している姿は、それだけで1年生に大きな刺激になったと思います。

 時間ギリギリまで熱心に質問し、それに1年生もなかなか的確な受け答えを瞬時に繰り出し、見応えのあるポスターセッションとなりました

 1年生の本発表は12月21日です。今度はパワーポイントでの発表となります。2学期期末テストを挟むので意外とのんびりできません。修学旅行から帰ってきた2年生に驚いてもらえるような発表となるよう、探究を進めていきましょう(*^_^*)

数理科学科2年生 課題研究中間報告会

2年生課題研究中間報告会9月28日(火)5~7限目に行われました。
 
この時間は、2年生のここまでの課題研究の進捗状況について、研究目的から実験の様子、今後の課題について発表・報告することで、
1月の本発表に向けて、研究の進め方や発表の仕方について見直しをしていく機会としています。
例年、2年生の発表を1・2年生が同じ部屋で聞いていましたが、
今回は感染症対策を十分にする必要もあることから、2年生は発表する会場で、1年生はその配信を教室で聞くスタイルで行われました。

2年生 1年生
(左が2年生 右が1年生 それぞれ別の会場で視聴
 
発表された演題の一覧がこちらです。
 
1.再生可能エネルギーによる発電
2.植物性油の自然発火
3.環境によい生分解性プラスチックの実用化
4.お茶の一般菌に対する抗菌殺菌作用について
5.野菜や果物を用いた電池の発電効率をよくするには
6.ミジンコの拍動と水質汚染
7.コンピュータゲーム「テトリス」を制作する
8.マスダンパによるミニ四駆の速度と安定性について
9.ガウス加速器による発電
10.偏心位置の違いと建物への地震の影響
11.光の透過と色の関係
12.超音波と汚れの落ち方について


発表者は、若干緊張気味に見えましたが、プレゼンすることの難しさ伝えることの難しさを実感できたと思います。残されている期間は長くはありませんが、数理科で3年間を過ごした「証」ともいえる、この「課題研究」が充実したものとなるよう、今手持ちのデータや文献をさらに「整理・分析」し、研究目的を達成できるよう「まとめ」つつ「次の課題」を見いだしてつなげていけるよう努力していきましょう。

写真をこまめに  アニメーションを利用したスライド
 
発表した2年生の振り返りを一部ご紹介します。
 
参考になったこと
アニメーションが見やすかった。視覚的な工夫が参考になった。
・実験結果の写真だけでなく、実験準備の様子や実験途中の写真があって進捗状況が把握しやすくなっていた。
・グラフを重ねて比較しやすくした工夫は参考になった。
 
今後の取り組みについて注意すべき事
・質問されそうなことを予測して準備する
・今回質問された点、それにどう対応したか、について、次回の発表の内容に含めてきちんと報告する。
・今一度テーマが妥当なものか見直す
 
他にも、ゆっくり話すことや、聞いている人の反応を見ながらスライドを動かすことを意識したいという意見が多数ありました。
自分の班以外の発表をみることで、自分たちの発表を客観視することができたようです!
 
担任の先生は、
「会場準備は手際よく、発表の内容も熱意を感じるものが多く、ここまで予想以上に頑張ってくれました!今回学んだことを生かして、より研究を充実させてほしいです。」と総評され、去年からの成長を感じられた報告会となりました。
 
他の先生方の講評では主に発表の仕方や目的意識の持ち方についてアドバイスいただきました。
 
・発表に対して質問が出るということはまだ伸びしろがあるということと考え、今回出た質問を今後の研究に生かしてほしい。
伝わるスライドの作り方、見せ方を意識してほしい。
・最初に設定したテーマから変わっていく可能性もあるが、今 何を調べるために研究・実験をしているかを意識しておく。
 
1年生は別会場ではありましたが、2年生熱心な質疑応答の様子をみて、
来年の「自分たちの中間報告会」のイメージが具体的になったようです。
また、1年生が今取り組んでいる「日光自然探究学習」中間報告会として実施されるポスターセッション10月13日に行われる予定です。
こちらも当日、1年生と2年生の間で活発な意見交換が行われることを楽しみにしています

夏休み中の課題研究

夏休み中の課題研究の様子をご紹介します。
 
まず「再生可能なエネルギー」の水力発電を中心に研究している班では、
水車とポンプを作っていました!
水車はパソコン室で不要になったものを廃材利用しているようです。
 
ポンプの作成 水車の作成
 

「プラスチック」の班では生分解性プラスチックの作成に励んでいます!

材料を卵白・豆乳・牛乳で変えてみたり、脱水する方法を工夫してみたり、
いろいろと条件を変えて作成しています。
 
ろ過したもの ろ過する プラ試作
 

 

「お茶の抗菌作用」の班ではいよいよフードスタンプを使って実験が始まりました。
まず紅茶・ジャスミンティー・緑茶・ほうじ茶を抽出するところから始めます
熱いままだと、フードスタンプの培地が溶けてしまうので冷ますところまでが準備です。
観察にも数日かかるので、かなり時間が必要な実験です
お茶一覧 抽出
 
「電池」の班では主に野菜・果物を使って調べるようです。
昨年度の先輩方の研究に加えて、さらに糖度計を使って糖度を調べてから実験していました!
 
電池作り
 
「ガウス加速」の班では、チャッカマンから部品を取り出して、電圧・電流を調べたり、オシロスコープで波形を調べたりしていました。
オシロスコープ
 
 
夏休み中の課題研究も、それぞれ目的をもって熱心に取り組んでいました
9月には中間発表もあるので、引き続き研究を深めていってほしいです!