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【中3】「国語」の授業見学(石塚先生)

2月9日(水)3限目、中学3年2組の「国語」の授業(石塚先生)の後半を見学しました。「君は『最後の晩餐』を知っているか」と「『最後の晩餐』の新しさ」という2つの文章を比べて読む、という授業でした。




「最後の晩餐」という壁画は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品です。

この作品を巡って、藤原えりみ(美術ジャーナリスト)が「『最後の晩餐』の新しさ」、布施英利(美術評論家)が「君は『最後の晩餐』を知っているか」という評論を書いています。二人は、同じ作品を対象に、それぞれ別の視点から、その魅力を解き明かしています。

授業では、2つの文章を読み比べ、それぞれのテーマや着眼点、表現の特徴、共通点などの観点ごとに比較しています。

まずは、班ごとに読み比べを行い、チームスを使って、表にまとめます。


次に、自分たちの班以外で、どんな考えが出ているのかを知るため、「ワールドカフェ方式」を行いました。

ワールドカフェ方式は、班員1名を残して、他の班を訪問し、他の班がまとめた成果を学んできます。残った1名は、他の班からの訪問者を受け入れ、自分たちの成果を説明します。これをすべての班が同時に実行し、最後にもとの班に戻ってきて、いろいろな班の成果を共有します。これにより、一度に多くの班の成果を知ることが出来ます。

他の班から学んできたことのメモです。




これらを班員全体で共有し、気づかなかった視点などを取り入れていきます。




このように、他の班から学ぶことで、比較することの楽しさを味わうとともに、他の班のアイディアを取り入れることで、自分たちの比較内容の完成度を高めることができます。まさに「主体的対話的で深い学び」でもあります。




他の人のいろんな考えを知ることで、多様性を実感しています。


また、比較することで、文章を読み解く力が付いてくることを生徒自身も感じています。全員が集中して取り組んでおり、その中に楽しさを感じていることも伝わってきました。

もちろん、一人1台パソコンを最大限に有効活用していることも、授業の成功の要因です。こういう授業を受けてみたい人は、たくさんいると思います。