校長室便り

【中1】「国語」の授業見学(北堀先生)

2月10日(木)2限目、中学1年1組の「国語」の授業(北堀先生)を見学しました。単元は、自分を見つめる/随筆二編、「」と「えんぽう」の2つの随筆を読み味わいます。

ハンカチを「ひらひら」と落としてみました。

この単元は「事物や情感を表す語句や表現に着目して読み、語感を磨く」こと、「場面の展開や描写を基に、筆者の考えや思いを捉える」ことが目標とされています。

授業では、「空」という随筆に出てくる「ひらひら・ひらひらと」が、「ひらひらと」と1回だけ言う場合とどう変わってくるのか、そして、随筆「えんぽう」では、「えんぽう」「エンポー」と書き方が変わると、どのように感じ方が変わってくるのか、について考えました。

生徒たちは、まず、それぞれの考えをプリントに書いていきます。

近くの人の意見も聞いてみた後、指名された何人かの生徒が、自分の考えを黒板に書いて発表しました。


「ひらひら」がどんな場面で使われるか、みんなで考えています。
北堀先生のハンカチだったら、どんな落ち方をするでしょうか。

外は、雪が降っていましたが、この降り方だったら、どんな表現がふさわしいのかも考えています。


そこで、改めて、「ひらひら・ひらひらと」と2回繰り返されると、どんな感じになるかを考えました。


また、「えんぽう」と「エンポー」では、それぞれの語感を伝えるためには、どんな発音をすればよいか、実際に声を出して、確かめ合いました。

こうした語句や表現の工夫について理解を深め、次は、いよいよ、筆者の考えや思いについて、話し合います。

随筆「空」では、文中で出てくる「風花」ではなく、「空」という題名を付けたのはなぜかをそれぞれが考え、近くの人と話し合いました。

そばで聞いていると、「風花は、空を見上げるきっかけにすぎず、伝えたかったのは、見上げた先にあった空だったから」といった説明をしていました。なるほど、と思いました。

こういう活動は、みな大好きなようです。

北堀先生の授業では、読み深める活動が、個人→近くの人→クラス全体、という風に、共感の輪が広がっていきます。背伸びをせず、自分たちが確かに感じられる感覚を大事に拾い上げていくことで、自分自身に置き換えながら、理解が深まってきているように感じました。