校長室便り

身近な風景 ~今日は啓蟄です

3月5日(金)は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごもりをしている虫、のことです。啓蟄とは、寒さが緩んで春の陽気になってきたことで、土の中から虫たちが出てきて動き出す季節のことを指します。虫は「昆虫」という意味ではなく、蛙などを含んだ小動物全般を表しています。

冬眠から覚め、繁殖のために出てきたニホンアカガエル
(半分目を閉じて寝ていました。2月28日)

今週は、3月2日(火)と5日(金)に雨が降り、両生類の活動が活発になってきました。3月6日(土)朝、ニホンアカガエルがいた場所では、新しい卵塊が2つありました。おそらく、2日の雨の後、産卵が行われたのではないかと思います。



3月5日(金)19:30、降雨がきっかけとなり、トウキョウサンショウウオの繁殖行動も活発になりました。


3月6日(土)8:30 昨夜、オスが集まっていた場所に新しい卵嚢がありました。


この日までの産卵数は、岩盤に産み付けられている卵嚢が12、水底にあった卵嚢が23、合計35卵嚢を数えることが出来ました。ここでは、まだまだ序盤戦です。

水底にあった23卵嚢

ついでに、繁殖のために降りてきているオスを捕獲し、個体数を確認しました。

捕獲できなかったものも含めると、約40個体が産卵場に集結していました。
まさに、蟲が這い出てきた、という感じですね。この日は「啓蟄」日和だったのかもしれません。