ブログ

中3「数理探究」出前授業

昨日(9月17日)は、佐野市葛生化石館の学芸員である「奥村よほ子」先生をお招きし、中3「数理探究」の出前授業を行いました。
特別時間割を組み、1,2限目(3年1組)、3,4限(3年3組)、6,7限(3年2組)で実施しました。

地質時代と佐野で産出される化石について学んでいます。

 

今回の出前授業は、①葛生地区の石灰岩地帯を中心とした地層の成り立ちについて学ぶ。②フズリナやウミユリ等の化石探しを通して、地学研究の基礎や楽しさを味わう。ことなどを目的としています。



 葛生で産出される化石では、フズリナやウミユリが有名ですね。これらは、かつてどんな環境で生活していたのでしょうか?

 

大昔、このあたりは海の底で、そこに棲んでいた? いいえ、全く違います。

 

葛生石灰岩は、いまから2億6千万年前の古生代のペルム紀という時代の生き物がつくりだした岩石で、当時は赤道直下の海底火山上で作られました。そこに棲んでいたサンゴやフズリナ、ウミユリが化石となっているのです。


そして、長い年月をかけて、海洋プレートの動き(プレートテクトニクス)によって、葛生まで運ばれてきました。まさに、「地球規模の壮大な物語」です。



授業の後半では、実際に、細かな石灰岩の断片から、フズリナやウミユリを探す作業を体験しました。みんな夢中になって探していました。見つけた化石の一部は各自持ち帰りました。持ってると何かいいことありそうですね。


葛生で産出される石灰岩は、校庭の前庭(職員玄関手前)にある岩石標本園で見ることができます。一度見てください!