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【中3】「数理探究(理科分野)」の授業見学(中村先生)
6月23日(木)6・7限目、中学3年2組の「数理探究(理科分野)」の授業(中村先生)を見学しました。今日のテーマは「自分で豆腐をつくってみよう」です。通常、理科の授業でつくったものを食べることはしませんが、今回、実習教諭の田所先生のご尽力で、調理器具をすべて調理室から調達し、衛生管理を徹底することで、調理実習と同じように、(希望者は)自分で作った豆腐を味見できるようにしました(画期的!)。生徒の期待は始まる前から高まっています。
今日の授業は、始まる前から異様な熱気に包まれています。
しかし、まずは頭をクールダウンするため、配付されたプリントをもとに、豆腐がどうやってできるのかを考えます。
生徒からは、今日の授業の重要なキーワードがポンポンとでてきました。
まずは、豆腐は何からできるか?
豆乳は市販されてもいますね。主成分は、たんぱく質です。
豆乳の中で、たんぱく質が水の中でどのようなに存在しているのかを学びます。ここでは、コロイド溶液という言葉を習いました。(実際には、高校で学びます。)
豆腐が固まる仕組みは、
豆乳(たんぱく質のコロイド溶液)に、にがり(塩化マグネシウム:電解質)を加えると、「塩析」という現象が起きて固まります。これが、豆腐が固まるメカニズムです。今回の数理探究のプログラムは、高校の化学担当のの茂木先生が開発してくれました。
そして、いよいよ「豆腐」作りが始まります。理科室の後ろの机には、すでに必要な調理器具が班ごとに並んでいます。
大豆は、水に浸けてあり、柔らかくなっています。
にがり(塩化マグネシウム溶液)も食品用の容器にパッケージされています。
大豆を浸していた水は捨てます。
大豆をミキサーに入れ、新たに水を200ml入れ、粉砕します。
ミキサーのスイッチを入れると、一瞬で、どろどろになります。
そこに、約50度のお湯を150ml入れ、さらに攪拌します。
できたものを食品用のガーゼで越します。
ガーゼの上に残ったものが「おから」で、なべに溜まったものが「豆乳」です。
豆乳はバーナーで90度に熱し、約3分間静置します。
そこに、「にがり」を投入します。
すると、みるみるうちに豆乳が固まってきました。
固まってきたものをガーゼで越します。
見るからに「豆腐」っぽくなってきました。あとは、自分の重さで固まっていきます。
他の班も、うまくいっています。
さあ、仕上げの段階です。固まった豆腐をガーゼから、水を張った鍋に移します。
見事な豆腐の出来上がりです。
生徒たちは、どんな味がするか、もう我慢ができません。理科準備室から醤油を借りてきて、豆腐に直接かけています。
見るからにおいしそうです。大成功ですね。
あまりのおいしさに、ほっぺたが落ちそうです。
他の班でも、自分たちで作った豆腐のおいしさにびっくりでした。
*豆腐作りから、化学(コロイド溶液、電解質、塩析)について学びました。豆腐の味とともに、忘れられない記憶となることを期待しています。
これでまた一つ、理科が好きになってくれたようです。
特にありません。