校長室便り

中2数理探究 ~野鳥観察会(1日目)

今日の6,7限目、中学2年3組の数理探究の時間に、秋山川の周辺で「野鳥観察会」を行いました。

講師は、日本野鳥の会栃木県支部足利分会から、谷津勝利さん、広田幸弘さん、茂木尚枝さん、石井裕子さん、須藤健さんの5名が来てくださいました。生徒たちは5班に分かれて、野鳥観察会を楽しみました。

さて、この鳥はなんでしょうか?

(答)そうです。誰でも知っている「スズメ」です。双眼鏡でじっくり観察すると、なかなか、かわいいですね。


これは、今日観察した中で、もっとも大きな「ダイサギ」です。冬の間は、クチバシが黄色いのが特徴です。


セキレイの仲間は、セグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイの3種類観察できました。これは、セグロセキレイです。


これは、電線に留まっている「モズ」です。生徒からは、今日見た鳥の中で、モズが良かったという声もありました。小動物のみを食べる完全な肉食性ですが、見た目は茶色でかわいいです。


現在、秋山川は去年の台風の影響で修繕工事が続いており、カモ類の飛来が例年になく少ない状況ですが、少し離れたところに「コガモ」のメス4羽を発見しました。
この写真でははっきりわかりませんが、高倍率の望遠鏡(フィールドスコープ)で見ると、まるで、すぐそこにいるように、はっきりと見えました。これには感動しました。生徒たちは、順番にフィールドスコープで観察しました。


この鳥は「クサシギ」です。これも離れたところにいるのを野鳥の会の石井さんが見つけてくれました。ここで見られるのはとても珍しいそうです。


「イソシギ」です。シギの仲間を2種類、観察できました。


そんな中、きれいな緑色の鳥が、ふいに現れました。「カワセミ」です。
これには皆、興奮し、一斉に双眼鏡で探し回りました。この周辺では、運がよければ、カワセミに出会うことが出来ます。


野鳥ではありませんが、川にはおおきなニシキゴイが2匹、泳いでいました。


こうして、班ごとにいろいろな野鳥を観察し、教室に戻ってきました。


教室では、今日、観察できた鳥の名前を班ごとに確認しました。

今日観察できた野鳥は以下のとおりです。
ハシボソガラス、ハシブトガラス、
ムクドリ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、イカル、スズメ、
ダイサギ、アオサギ、
セグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、
イソシギ、クサシギ、
コガモ、カルガモ、
カワセミ、 以上18種類でした。

カモ類が少なかったのは残念でしたが、とても楽しい観察会でした。


野鳥の会の皆さま、ありがとうございました。
明日は、1,2時間目に別のクラスで、野鳥観察会があります。
午前中にはどんな野鳥の姿が見られるでしょうか。


生徒の感想をいくつか紹介します。
「野鳥の会の先生から、鳴き声から名付けられた鳥の話や渡良瀬遊水地のコウノトリの話なども聞くことができ、非常に有意義で貴重な時間でした。

「カラスは2種類いて、カーカーと鳴くのがハシブトガラス、ガーガーと鳴くのがハシボソガラス、という見分け方を知ることができました。カワセミは青色でとてもきれいでした。」

「野鳥の会の先生方が持っていた望遠鏡で見ると、鳥の色やくちばし、足の長さなど、細かいところまで観察できました。」

「野鳥は川の近くにたくさんいるんだなと改めて思いました。小さな鳥が逃げ込みやすいような木々がたくさんありました。また、スズメのように群れる鳥と、モズのように一匹だけで生きていく鳥の違いはどこにあるのかなと思いました。」

「今日は晴れていて、川の周辺だったので、普段は見られないような鳥をたくさん見ることができました。野鳥の会の先生は、遠くにいる小さい鳥も見つけて素早く観察していて、すごいなあと思いました。鳥によって、鳴き方、形、色、すべて違っていて、それを見分けるのは大変だと思いました。今日、見つけた中で、私はキセキレイがお気に入りです。とても貴重な体験ができました。」