校長室便り

【中3】「大人も絵本を楽しもう!!」(読み聞かせボランティア)

10月27日(木)昼休み、中学3年1組小倉優佳さんと三田莉央奈さんが、10月16日に行われた「はじめよう 読み聞かせボランティア」に参加した報告にきてくれました。

左から、小倉さんと三田さん

 

「はじめよう 読み聞かせボランティア」を企画された「城北小学校 地域コーディネーター」の大久保様から、本校から参加した二人のとても熱心で積極的な姿勢に、講師の先生をはじめ、他の大人の参加者も感銘を受け、大いに刺激を受けたと、感謝のお手紙と写真が学校に届きました。それがきっかけで、本人たちからの報告となりました。

 

二人は、教室の壁に貼ってあった「はじめよう 読み聞かせボランティア」のチラシを見て応募したそうです。二人とも、本が大好きという共通点があり、お互いに読んでいる本のことを話したりしていたので、一緒に参加してみよう、ということになったそうです。

今回の講座は「~大人も絵本を楽しもう!!~」というテーマで、読み合いサークル「こころ」代表で、絵本セラピストの永島典子先生によるワークショップでした。

ところで、「絵本セラピー」という言葉を聞いたことがありますか。絵本は子どもが読むものと思われがちですが、絵本セラピーの対象者は大人です。絵本の読み聞かせやグループディスカッションを通して、自分の本当の望みや意思を見つめ直し、気持ちを前向きにするサポートを行います。また、子どもに読み聞かせをしているつもりでも、知らず知らずに、読んでいる大人の心も癒されることもあるそうです。子どもを含めた「誰かの心を楽にしたい」という願いが、今回の「~大人も絵本を楽しもう!!~」というテーマに込められているのではないかと思いました。

このワークショップでは、まず、「絵本」という言葉から、どんなことが連想されるか、想像を広げます。例えば、こんなふうに‥

そして、グループ内で、それぞれの思いを共有します。人それぞれに違っているのがいいところです。もちろん、正解はありません。

続いて、「絵本の読み合い」を行いました。ここでは、自分が大好きな絵本を持ち寄り、それを使って、読み合いを行いました。

二人も、小さい頃から、読み親しんできたお気に入りの一冊を持参しました。幼稚園の頃から読んでいる絵本だそうです。

読み合いでは、絵本を持つ位置、支え方、めくり方、声の大きさ、読む速さなどを学びました。親子での読み聞かせとは異なり、声色を変えたり、抑揚をつけたりする必要はありません。たんたんと読んでいくことが大切だそうです。

こうした「読み合い」から感じたことをグループで話し合いました。

子どもはよく絵を見ている。絵は感情を表現しているので、最後までしっかり絵を見せる。言葉の力は大きく、子どもに読んでいるつもりでも、大人に届いていたなど、大切なことを学んでいました。

 

コロナ以前は、本校生は小学校に「読み聞かせボランティア」に行っていましたが、ここ数年は途絶えてしまったようです。今回の二人の報告を聞き、また復活できるといいなと思いました。