校長室便り

【高1・2】課題研究発表会

2月2日(火)・3日(水)の5~7限目、高1および高2の課題研究発表会を行いました。今年度は、新型コロナの影響で、各学年ともグループ研究ではなく個人研究を行っており、2日間かけて、全員が発表しました。

研究発表会は、以下のような方法で行いました。

①生徒は、研究のポスター(A4サイズ)を作成し、各会場の人数分用意し配布します。
②発表者は、ポスターを使って4分間の発表を行い、2分間の質疑応答の後、各会場の担当の先生2人から講評を受けます。
③会場の生徒は、ルーブリックにより発表の評価をします。
④最後に、QRコードを使用し、グーグルフォームで、各発表者の評価を入力します。

【高1の発表】










*今回はグループ研究ではなく個人研究だったので、すべて一人でやらなければならないため、大変だったと思いますが、それぞれが、自分の興味・関心に基づいてテーマを設定し、研究に挑戦していました。
*研究内容については、まだまだ手探りという印象はありましたが、発展の可能性が感じられました。面白い研究テーマを設定し、今後の深まりが期待できる内容のものがたくさん見られ、頑張っているなと感心しました。
*一方、個人研究だったので、他人には頼れず、不安も多かったと思います。最初に考えた研究テーマがうまくいかず、別なテーマに変わったケースも多く、これで本当にいいのかなと思ったり、研究なんてやりたくないと思ったりしたことのある生徒が、実はほとんどだったのではないかと思います。
*しかし、研究は最初にこれをやってみようと考えたことが、そのまますんなりいくことは、普通はありません。テーマが壮大すぎたり、実証が不可能だったり、いろいろな壁にぶちあたり、だんだんと変わってきます。実は、研究のテーマが変わってきたということは、研究が進んでいることでもあります。
*課題研究での体験は、単なる知識や技能の習得だけでなく、答えが一つとは限らない研究を通して、思考力や判断力、表現力といった、これから必要とされる学力を高めてくれています。さらに、知らず知らずのうちに、皆さんがこれからの社会を生きる上での高い志(自分が社会に対してどんな貢献ができるのか)を育んでいます。研究をやる前の自分と今の自分を比べてみると、やはりどこかが違っているはずです。皆さんの先輩たちがそれを証明してくれています。自信を持って課題研究に取り組んでください。


【高2の発表】










*高2は、高1の時にグループ研究を行っており、その体験を踏まえて、個人研究として、新たに研究テーマを設定しました。また、研究の過程で、全員が必ず研究に関する先行研究の原著論文を読んでおり、研究やポスターの内容に深まりが見られました。
*確かに、今年度は十分なフィールドワークは行えませんでしたが、それでも、研究の内容としては、例年以上のものがたくさんあり、皆さんの努力の跡が感じられました。ポスターの出来栄えも良く、質疑応答にも自信を持って自分の言葉で答えていました。生徒の質問も研究の核心をついていました。

*また、各会場の先生方の講評のコメントが素晴らしく、感動しました(これは高1の発表会でも同様です)。5年間のSGH活動を通して、すべての先生方が生徒の課題研究の伴走者として支える体制ができていることを実感しました。生徒と先生方で作り上げた素晴らしい研究発表会でした。お疲れさまでした。