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【高2】「ひろしまジュニア国際フォーラム」参加報告
8月29日(月)放課後、「第7回 ひろしまジュニア国際フォーラム」(8月16~20日、オンライン)に参加した高校2年2組の青木藍花さんが、校長室まで報告に来てくれました。
グループGの「平和宣言」
このフォーラムは、「平和な世界の実現に向け私たちができること(核兵器廃絶と復興・平和構築に向けた取り組み)」について、国内外の高校生等が討議や交流等を行い,平和のメッセージを世界に発信することを通じて,次の世代の人材を育成することを目的にしています。
このフォーラムは、広島県内の高校生に加えて、県外の高校生(5名程度)、海外在住及び海外からの留学生(20名程度)で、50名程度の高校生で実施されました。青木さんは、県外高校生の一人として選ばれました。
それでは、このフォーラムについて、青木さんに聞いてみましょう。
Q1:フォーラムではどんなことが行われましたか?
→「まず、今回のフォーラムは、すべてオンラインで実施しました。AからJまでの10班に分かれ、各班5名ずつで活動しました。私の班には、広島の高校生に加えて、フィリピンの高校生やハーフの高校生がいました。5日間、日本語は全く使わず、英語だけで会話や話し合いが行われました。」
同じ班のメンバーです。もう一人、男子生徒がいます。(本人たちから、HP掲載の了解をいただきました。)
Q2:具体的な活動内容を教えてください。
1日目は、オリエンテーションで、広島の平和公園のオンラインツアーやチームビルディングを行いました。また、被爆体験証言,平和構築に関する講話がありました。
2日目は、核兵器廃絶をテーマに、講義・グループディスカッションを行いました。
3日目は、復興・平和構築をテーマに、講義・グループディスカッションを行いました。
4日目は、班ごとに「広島宣言」(英文)を作成しました。
5日目は、各班が作成した「平和宣言」の発表を行いました。発表に当たっては、リーダー、タイムキーパー、メッセンジャー、プレゼンター(2名)といった役割分担を行いました。私は、プレゼンターを担当しました。
Q3:この活動を通して、どんなことを感じたり、学んだりしましたか?
→「今回の体験は、自分の将来のことを考える上で、大きな転機になりました。フォーラム参加で、自分の考え方が大きく変わりました。それは、大きく2つあります。
一つは、共通の言語として「英語」の持つ力の大きさを実感しました。住んでいるところや生活が全く異なる様々な国の人とも、英語を使うことで、コミュニケーションや議論することが出来る、そのことに感動し、本当に凄いことだと思いました。
もう一つは、今までは、「戦争がなければ平和である」と思っていましたが、実はそうではないことがわかりました。同じ班のフィリピンの高校生からは、フィリピンではLGBTQといったことは意識されておらず、差別が普通に起こっているという現実を聞かされました。他にも、差別や偏見はいたるところに残っており、そういった状況の中で生活する者にとっては、戦争でなくとも、平和であるとは言えないのではないかと思いました。改めて、平和って何なのかを考えました。」
Q4:そのような考えは、青木さんの班で作った「平和宣言」にも活かされているのですか?
→「平和宣言は、まず前半で、核兵器廃絶について、課題と解決策、私たちの役割、広島の役割を盛り込みました。さらに後半では、戦争だけではなく、様々な差別のない平和を構築することについて、課題と解決策、私たちの役割、広島の役割から、まとめました。核兵器廃絶については政治の果たす役割が大きいですが、平和構築については、逆に、政府ではなく、小さな企業や私たちの行動が果たす役割が大きいと考えています。」
英文の「平和宣言」です。
そして、この宣言で目指している内容を具体化し個人の行動レベルに落とし込んだものが、以下の「Action Plan」です。8月31日までに完成させ、提出しなければなりません。
内容は、
1 平和に関する「ワークショップ」(講話等)を開催する。
2 平和を伝える子供向けの「絵本」を制作する(課題研究のテーマ)。
3 平和に関する豆知識などを伝えられる「掲示板」を校内につくる。
以上の3点です。
青木さんの「Action Plan」
*ぜひ、学校の生徒や先生を巻き込み、フォーラムで考えた「平和構築」を実現させてください。応援しています。
青木さんには、「表彰カード」を手渡しました。
特にありません。