校長室便り

【中高】SG課題研究成果発表会

3月2日(木)10時~15時、今日は、「令和4年度SG課題研究成果発表会」がありました。中3(4班)、高1(4班)、高2(4班)、SGクラブ(2班)の各代表が発表しました。旭城ホールでの発表をオンラインで各クラスに配信し、質疑応答もオンラインと対面で活発に行われました。すべてがとても素晴らしかったです。皆さん、よく頑張りました。私が知る限り、SGHの期間を含めても、これまでの最高レベルの出来栄えでした。「よくぞここまで来た」と思いました。

「三菱みらい財団」常務理事の藤田様、宇都宮大学農学部の飯郷先生、栃木県教育委員会総務課の皆様(3名)がご来校くださり、直接、発表の様子を見ていただきました。皆様からはお褒めの言葉をいただきました。また、多くの関係者がオンラインで参加してくださいました。お忙しい中、ありがとうございました。

 

いよいよ始まります。司会は高校2年生の亀田侍ヱ郁さんと栗林莉子さんです。旭城ホールには、全発表者がスタンバイしています。

<中学3年生>

1 Soil & Pillow

 

2  3Dトイプリンター

 

3 カラーチェンジブラインド

 

4 VoLo

 

<SGクラブ研究班>

1 ひろめよう! やさしい日本語

 

2 明日も足利!!

 

<高校1年生>

1 カラスによるゴミ被害

 

2 童話を通して小中学生の女性問題への意識を高める

 

3 水琴窟×石垣=佐野市景観向上計画

 

4 ユニバーサルデザインで誰もが暮らしやすい社会に

 

*ここで昼食休憩が入りました。

<高校2年生>

1 考えよう平和 描こう未来

 

2 春を枯らすアイツ ~クビアカから桜を守れ~

 

3 Finland ×  Japan  読解力って…何!?

 

4 小学生の運動離れを止める!スポ女の私たちに出来ること

 

<講評>

〇宇都宮大学農学部教授 飯郷雅之様

1 感想

 ・思いがけない組み合わせが、新たな発想を生むことがある。失敗を恐れないことが大切。

 ・各班とも、実際に現場に出ていることがとても良かった。

 ・自信を持って発表していたことが素晴らしかった。

2 アドバイス

 ・原稿を見ながら話していると、聴衆の反応がわからない。原稿でなく聴衆の反応を見よう。

 ・伝えたい事を全部話そうとすると失敗する。いかにエッセンスを抜き出すかがポイント

 ・スライドの字が小さいものが多かった。このストーリーでいいのか最後の最後まで考えよう。

 ・色覚バリアフリーということを意識しよう。赤と緑の区別がつきにくい人は5~10%いる。

 ・自分だけの視点でなく、反対の立場だったら、という視点も大切。

 ・実験をする場合は対照群を設定することが重要。

 ・実物(自分たちで作った絵本など)を見せることでインパクトが高まる。

 

〇東京海洋大学教授 小松俊明様

(出張先のマレーシアからオンラインで午後から参加。高2の4つの班の発表のみ視聴)

1 プレゼンの仕方について

 ・どの班も制限時間内にやっていたことはとても良かった。 

 ・質問に対する反応がとても良かった。特に、最後のスポ女の班は、質問に対して説明を補足するだけでなく、自分たちの主張をとうとうと言い切ったことは素晴らしかった。下級生のよいお手本になったと思う。

 ・全体として、スムーズに進行できたことは素晴らしい。(司会がうまくコントロールしていた)

 ・発表の仕方はどの班もとても良かった。おそらく、大学生の発表の平均レベルか、それ以上の出来栄えだった。

2 内容について

 ・どの班も、人の興味を引くテーマであった。このことはとても重要で、今後、どんな仕事をするにしても役に立つことである。テーマを工夫しないと、聞いている方は飽きてしまうものである。

 ・平和をテーマに研究することは、立場によって異なる意見が出てくるので難しいことではあるが、自分の主張したいことを絞って、ここまでまとめ上げたことは特筆すべきことである。絵本という実体のあるものでその成果を示せたことが良かった。

 ・外来種問題も身近で、避けては通れないテーマなので、興味深かった。 

 ・Finland のテーマは、最も完成度が高く、素晴らしかった。

 ・スポーツの面白さを伝えるのは難しい。好きな人には当たり前と思うことでも、苦手な人にとっては、そうでないこともある。粘り強く、優しく伝えることも必要である。

 

*以上のような、ご講評をいただきました。三菱未来財団の藤田様、栃木県教育委員会総務課の皆さんからも、とても素晴らしかった、というお褒めの言葉をいただきました。皆さん、よく頑張りました。そして、自分たちの研究に自信を持ってください。自信を持って話せる、ということがその研究の真価なんだと思います。

発表会終了後も、飯郷先生に質問する生徒もいました。飯郷先生はわかりやすく丁寧に優しく教えてくださり、二人は仲良しになっていました。飯郷先生、ありがとうございました。