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【中2】理科の授業見学(中村先生)

4月22日(金)3・4限目、中学2年2組の「理科」の授業(中村先生)を見学しました。「どら焼きの生地が膨らむ理由を探る」というテーマで、どら焼きの生地に含まれている「炭酸水素ナトリウム」を加熱して変化を観察する実験を行いました。今年度、初めての実験ということで、緊張した面持ちて、実験が始まりました。

まずは、実験のポイントを説明しました。炭酸水素ナトリウムの入った試験管を熱するときの角度が、特に重要です。

安全に関することについて、しっかりと注意点を確認していました。


各班で、誰が何を持ってくるかなどを相談しています。ここから先は、すべて生徒が自分たちで実験を進めます。






炭酸水素ナトリウムを熱すると、水滴と気体が発生しています。


発生した気体を水中置換で、試験管内に集めます。ここまでが実験の第一段階です。


発生した気体が何なのか、いろいろな方法で調べます。ここからが、実験の第二段階です。まず、火のついた線香を入れるとどうなるでしょうか?


火は消えてしまいました。

この他、石灰水を入れてみたり、塩化コバルト紙やフェノールフタレイン溶液を使ってみたりしていました。

最後の段階は、今日の実験についてレポートを作成します。どのような実験をしてどんな結果が得られたか、そこからどんな結論を導き出し、「どら焼きの生地を加熱するとなぜ膨らむのか」という問いの答えを導き出します。ここも、生徒の腕の見せ所です。


それぞれ、わかりやすい工夫したレポートを作成していました。




絵が得意な生徒もいます。


まだ作成途中でしたが、努力の跡を感じました。ただし、これが正解、というものはありません。レポートに求められている内容を他の人、あるいは後から自分が読んだ時、なるほどと納得できるものであれば合格です。このことは、将来、大学などで書く研究論文に求められているものと同じです。特に、論理的に結論を導き出すことが重要です。レポート作成は、論理的な思考力を付けるのに、とても有効だと思います。




今日の実験そのものは、どの班もしっかりできていました。後は、最終的に、どんなレポートに仕上がったのか、楽しみです。