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中2(理科)の授業見学

本日の6限目に、中学2年3組の理科(中村先生)の授業見学を行いました。
今日は、「鉄と硫黄の混合物を加熱したときの変化」を調べる実験を行いました。本来は、もっと早い時期に行いますが、6月までは実験観察が出来なかったので、この時期に、確認実験として行いました。

授業が始まるときには、すでに黒板に実験の流れがわかりやすく書かれているので、生徒たちは、今日の実験の全体像を把握し、一つ一つの作業がどのような意味を持っているのかを確認したうえで実験ができるよう、工夫されていました。その際、電子黒板も効果的に活用していました。



この実験は、鉄と硫黄の粉末を混ぜて、試験管に入れて熱すると、別の物質(硫化鉄)ができることを確認します。この時、よく混ぜることが成功のポイントです。
生徒は安全のため、ゴーグルを付けて実験をしています。


鉄と硫黄の混合物を熱すると、高熱と光を出して反応します。反応が始まったら、金網の上に載せて、反応の様子を観察します。この過程で、硫黄の蒸気が発生します。ここまでを安全に行うことが、この実験では重要です。
中村先生は、注意点を的確に指摘し、全員が安全に反応を観察することが出来ました。生徒たちは、とても冷静に反応を観察できていました。

反応が進行しています。まるで溶岩のようですね。

実験は、この後、加熱させていない混合物と、反応後の物質を それぞれ試験管に取り、磁石にくっつくかどうか、塩酸を入れて気体が発生するかどうか等を観察することで、反応物が何なのかを考察します。
ここからは、2時間連続の2時間目の内容でしたが、残念ながら、7限目は高校の生徒会役員選挙だったため、続きの授業を見学することはできませんでした。

本校では、2時間連続の理科の授業が設定されていますので、実験とその後の考察や実験プリントの整理に時間をかけることが出来ます。実験観察は、やって終わり、というのではなく、今日やった実験を振り返り、実験によって何がわかったのかをじっくりと考察することが重要です。そこまで授業でできているところが、附属中の素晴らしいところだと思います。

放課後、生徒のノート中の「実験プリント」(すでに各自のノートに張り付けてありました。)をランダムに見せてもらいました。
↓大体こんな感じです。


自分で、ここは重要というところにマーキングしている生徒もたくさんいました。
一番下の欄は、自己評価と疑問に思ったことです。自己評価はこんなふうになっています。
・観察実験に関する知識や技能を身につけた(A B C)
・ねらいをよく理解して取り組むことが出来た(A B C)
・興味関心を持って、進んで取り組むことが出来た(A B C)
・班員と協力して、観察実験や準備、片付けができた(A B C)

→ほとんどの生徒がAに〇を付けており、生徒の授業の理解度や満足度は高いと思いました。