校長室便り

【中3】シンカゼミ ~クビアカツヤカミキリの出前授業

本日午後、中3の山田さん、海原くん、長島くん、五十嵐さんの4人の班が、足利市立筑波小学校の2年生、4年生、5年生に対して、外来種「クビアカツヤカミキリ」について、出前授業を行いました。

今回の「足利市立筑波小学校での出前授業」は、この研究チームの山田さんが、母校であり、妹さんも5年生に在籍している筑波小学校にお願いしたところ、木村校長先生のお計らいで実現しました。(服部先生、鴇田先生が引率しました。)


まずは、2年生を対象に15分程度の授業を行いました。小学生でもわかりやすいように、外来種やクビアカツヤカミキリ(以下、「クビアカ」と表記します)について、紙芝居を作り、クイズなども取り入れながら、楽しく説明することを心がけていました。


小学生はクイズが大好きで積極的に手を上げてくれました。
ここでは、クビアカが好きな木のベスト3が問題です。

一位はモモ、二位はスモモ、3位がサクラでした。いずれもバラ科で、樹の内部がやわらかく食べやすいことから、クビアカに好まれているそうです。


クビアカが木に入り込むと、なぜ枯れてしまうのか、クビアカの一生について、わかりやすく説明しています。


このままクビアカの被害が拡大すると、もう桜の花見もできなくなるかもしれません。また、大好きなモモも食べることが出来なくなってしまうかもしれません。


そのため、クビアカの被害を食い止めるために、どんな方法があるか、そして、自分たちにもできることを説明しました。


この後、4年生(30分間)、5年生(45分間)と内容を少しずつ膨らませたものを用意し、授業を行いました。

↓4年生です。


↓5年生です。(子供たちは近くの子と相談するのも大好きです)



*3学年とも、とても素晴らしい授業でした! 見学に来ていた先生方や校長先生もとても褒めてくださいました。

*授業後、再び、校長室に呼ばれました。

発表した4人に感想を聞いてみました。
「最初は緊張しました。2年生の反応が良かったので、これならやれると思いました。」

「緊張しましたが、子どもたちは生き物について関心があり、ここまで真剣に聞いてくれるとやりがいがありました。」

「これまでにも発表はありましたが、同じ中学生からはあまり反応がありませんでしたが、小学生からは反応があって、やってよかったです。」

「夏休み中に果樹園にフィールドワークに行って、いろいろと教えていただいたことがとても役に立ちました。」

「クビアカの被害を無くすために自分たちに何ができるかを考えた時、大人だけでなく、小さな子供たちが関心を持って、クビアカを捕まえたりすることを呼び掛けたいと思い、小学校での授業を企画しました。」


*素晴らしい発表に加え、研究の志の高さにも感銘を受けました。筑波小学校の校長先生や先生方も、附属中の生徒は、ここまでできるんだと感動していました。

*ちょうど、クビアカの被害で、校庭の桜の木を全部切ってしまった直後で、とてもタイムリーな授業でもあったようです。


*皆さん、お疲れさまでした。
そして、筑波小学校の校長先生や先生方、児童の皆さん、ご協力ありがとうございました。