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【高2】「高校生外交官プログラム」参加報告

AIG高校生外交官特別プログラム」(7月22日から30日までの8日間)に参加した高校2年2組の篠原彩絢(しのはら さあや)さんが、このプログラムでどんな体験をしたのか、その結果、自分がどう変わったのかを、校長室に報告に来てくれました。

AIG高校生外交官(AIG  High School Diplomats)プログラム」は、アメリカのAIG(American International Group)傘下の日本の保険会社「AIG損害保険」が、国際社会のリーダーとして活躍できる人材を育成するため、1987年から実施しています。


高校生外交官には、「渡米プログラム」(40名:日本の高校生が高校生外交官として渡米する)と「日本プログラム」(20名:来日したアメリカの高校生を高校生外交官として受け入れる)とがあります。篠原さんは、「日本プログラム」に応募し、倍率10倍以上(応募は両プログラムで800~900通あるそうです)の中から選出されました。

しかし、今年度は新型コロナの影響で、両プログラムの参加者による「2021年度特別プログラム」が実施されることになり、日本の高校生60名がオンラインで英語を使って交流しました。

8月20日付け、下野新聞でも紹介されました。

(下野新聞社から、HP掲載許諾を得ています)
篠原さんには、さらに詳しい話を聞かせてもらいました。

Q1:プログラムの内容を教えてください。
→「プログラムは、実際には5月から始まっていました。全国の参加者60名が5人で1グループに分けられ、7月のプログラムで発表する内容をオンラインで相談していました。」

Q2:グループでどんなことを発表したのですか?
→「グループ発表のテーマは、地域の特色でした。私が所属していたグループには、私の他に、青森県、秋田県、神奈川県、沖縄県から参加していたので、それぞれの地域の祭りに注目し、その意義や継承について考えをまとめました。青森はねぶた祭、秋田は竿燈まつり、神奈川は流鏑馬、沖縄はエイサー、そして、栃木は湯西川温泉のかまくら祭りを取り上げました。」

Q3:どのような高校生が参加していましたか?
→「いろいろな世界に飛び出そうとしている人がたくさんいました。例えば、海外の大学進学や高校で留学を考えていたり、ティーンズ関西という団体を運営していたり、世界部という団体の代表者であったりしました。高校生でもここまでできるんだと思いました。」

Q4:7月からのプログラムでは、どんな活動がありましたか?
→「8日間、朝8時から夜の9時くらいまで、オンラインでの活動がありました。実際に、外交官など著名人のお話はとてもためになりましたが、ミュージカルワークショップなどのワークショップを通して、メンバー同士が交流できたことが印象的でした。」

Q5:高校生とはどんな交流がありましたか?
→「毎日、Zoom開放という時間帯が設定されており、自由にいろいろな人たちと交流ができました。また、一日の最後の活動として、ポジティブシャワーというのがありました。60人一人一人に対して、『〇〇さんのこの発言が良かった』、『〇〇さんがこんなことをしてくれたのでとても助かった』といったポジティブな言葉が、シャワーのように降り注がれました。普段は人から褒められる経験がなく、自分に自信が持てませんでしたが、自分にはこんないいところがあったんだ、ということに気付き、とても自信になりました。」

Q6:8日間でどんなことを学びましたか?
→「いろいろな高校生と交流することで、広い視野と多様性を尊重することの大切さを学びました。また、全員が良いところを持っており、『人の良さを測る尺度はない』ということに気付きました。今までは、テストで何点とれたから良かったなど、人と比べてどうだったか、ということで、自信を持ったり無くしたりしていましたが、自分自身に自信が持てるようになりました。そのため、自分の考えを他の人にも伝えたり、逆に、他の人の良いところを見つけ、その人に伝えることをしようと思いました。」

Q7:将来はどんなことをやってみたいですか?
→「これまでは国際弁護士になりたいと思っていました。中3の時の社会の授業で、法律について興味を持ち、高1の時、国際難民が世界にはたくさんいることを知り、そうしたことに関われる職業として、国際弁護士になりたいと思いました。しかし、今回の体験の中で、様々な職業の方のお話やいろいろなことに挑戦する高校生に出会い、改めて、なりたい理由について考えた時、国際弁護士でなければならない理由が明確でなかったことに気付きました。他にも、自分がやりたいことはあるような気がして、改めて将来のことを考え直そうと思いました。そう思えるようになったのは、自分のことに自信が持てるようになったことが大きいと思います。後輩の皆さんにもこのプログラムへの参加をお勧めします。」

*教室の後ろに貼ってあった1枚のチラシから、篠原さんのチャレンジが始まりました。(毎年12月初旬に募集要項が公表されるようです。)このプログラムで得た自信を武器に、いろいろなことにチャレンジし続けてください。応援しています。