文字
背景
行間
【高校】地理総合の授業 ダイレクトロード海辺の町(災害シュミレーションゲーム)
2月22日(木) 2時間目 高校1年4組の地理総合の授業で、災害シュミレーションゲームのダイレクトロード海辺の町編を実施しました。
このゲームは、地震と津波に備えるための防災訓練教材です。カードゲームの形式で、地震発生から80分で津波が到達するという状況下で、自分たちがどのように行動すべきかを考えます。情報共有、コミュニケーション、リーダーシップ、情報分析などのスキルを身につけることができます。
ゲームでは4〜6人のグループに分かれて、与えられた情報カードや地図をもとに指示書を完成させます。
このような暗号カードがグループごとに配られ、トランプのように1人1人に配布されます。
そして、自分の持っている暗号カードは他の人には見せず、情報を共有しながら、次のような指示書を完成させます。指示書は4種類あります。
またカードの情報は地図に書きながら情報共有します。位置の情報がないと指示書が完成しません。
大人も苦戦するゲームなので、みんな結構苦戦しています。
時間内に、消火・救助・救護・避難呼びかけの4つの指示書を完成させた班は1班だけでした。素晴らしいです!
新学習指導要領(現高2〜)では約50年ぶりに地理が必修化され、『自然環境と防災』というテーマが、大きく位置づけられています。
教科書で学ぶ→動画で災害発生時の様子を見る→ゲーム(図上訓練)と学びを深めることができました。
ゲームを通して、災害時に情報が錯綜した中で必要な情報だけを選び出すことの難しさ、災害発生時の行動指針、自助・共助の大切さ、等を学び、自然災害に対する備えを多面的・多角的に考察できている生徒が多かったです。
生徒の振り返りの記述をいくつか紹介します。
・今まで防災に関すること(対策と起こった時の行動)は学んできたけれど、地理の観点で防災を学ぶことは初めてだったのでとても勉強になりました。地震や津波など、さらに深い知識を得ることができたのでもし災害が起こった時には授業で学んだことを利用して自分の身を守れるようにしたいです。ゲームでは、まず状況を把握することが大切だと思いました。目に入ったものを手当たり次第で解決しようとしても、無理がありました。そして、助けるときに何を使うか、必要な行動は何か、きちんと把握して使えるようにしないといけないと思いました。自分でも日々知識をつけていきたいです。
・実際に過去の震災の時の被害の様子やテレビでの報道を見て、どれだけ深刻であり、一瞬のうちの人々の命を奪ってしまう危険なものなのかがよく分かった。それと同時に、震災が起きる前に日頃から、しっかりと身を守るための行動や防災についての知識を増やしておくことが大事だと思った。自分の命や大切な人の命を守るために事前に備えておくことの大切さがよく分かった。また、ゲームでは自分の身近なものの活用方法がよくわかって、震災時にお互い協力することが大切ということがよく分かった。
・災害のことについて詳しく学ぶことは何よりも大切なことだと思うし、ゲームを通して判断力や思考力、行動力が養えるというのがすごいと思った。教室でゲームとして避難指示を出しているときでさえ焦ってしまうのに、本当に災害が起こってしまったらとてもじゃないけど冷静でいられないのではないかと考えさせられた。
・日本はたくさんの災害がある事がとてもよく分かった。ゲームを通して感じたことは、このようなバラバラになった情報を集めたりそして協力して共助することが如何に難しいのかがとても分かったこれが、混乱の中地図上でも見れずに自力で人を動かすのは相当大変だと思う、しかし何もしなければ人の命を奪うような災害もあるので勇気を出して人を動かせるような人になりたい。また継続的に災害に対して正しい知識を持つことも大切だと感じた。
・実際に災害があったときはゲームのように楽しくできないけど、焦ってまちがった情報を拡散しないようにすることを心がけたいと思いました。ヒントが隠された情報を冷静に考えること。また、周りにいる人と協力することが避難をするうえで重要なことだと学ぶことができました。今回ゲームで経験したことを実際に生かしていきたいと思いました。
特にありません。