栃高博物館

栃高博物館 113 モクロウ(木蝋)

   栃高博物館  113  モクロウ(木蝋)・ハゼノキ(櫨の木)の実

   分類   被子植物門 双子葉植物綱 ムクロジ目 ウルシ属 
   学名 Toxicodendron succedaneum
   大きさ 高さ10m
   分布 アジアの温暖な地域

  名札に「木蝋標本」「櫨実」が確認できます。産地は消えてしまいました。
 島津製作所標本部の作製です。ハゼノキは雌雄異株で、種を絞った木蝋は和蝋燭
(わろうそく)の原料です。今では石油系のパラフィンから大量に安く生産されて
 います。軟膏やポマード、クレヨンにも使われています。秋に真っ赤に紅葉する
 ので「櫨紅葉」(はぜもみじ)といい、秋の季語になっています。
  ヨーロッパでは、蜜蝋やパラフィンで蝋燭を作っています。蜜蝋
(Beeswax)はミツバチの巣を精製して作ります。だから木蝋の英名は
 ありません。そして木蝋の虫へんは蜜蝋からきているのですね。