令和5(2023)年度 教科指導充実に関する調査研究(高)『授業実践』 農業科・商業科

研究協力委員の先生方の勤務校にて行われた「教科における探究的な学習」の授業実践を紹介します。今回は農業科、商業科の実践報告です。

 

「農業科」

「農業と環境」について学ぶ単元の学習過程において、「自然環境と調和した農業とは何か」という課題を設定し、探究的な学習を進めました。生徒たちは、1学期に授業で実践したトウモロコシとジャガイモの栽培における栽培管理と、使用した農業資材について振り返りました、その後、課題解決のための情報収集を重ね、環境に配慮した農業に取り組むための具体的な方法について考え、その内容を発表しました。生徒たちは、このような提案の過程を通じて、持続可能な農業の在り方について理解を深めることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「商業科」

財務会計Ⅰの「財務諸表分析」について学ぶ単元の学習過程において、データを収集し、企業の「安全性・収益性・成長性分析」や、「同業他社比較」「経済動向を含めた独自の経営戦略」などについて、グループで「企業の実態分析」を行い、その結果に関する実践的なプレゼンテーションを作成して発表しました。授業の最後には、ルーブリックを確認しながら、各グループの発表内容について振り返り、改善すべき点等について明らかにして、次の学びに活かそうとする姿が見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 


上記のどちらの授業においても、生徒が課題を「自分事」として捉え、教科書で学んだことや調べたデータを基に、仲間と共に議論したり協力したりしながら、新たなものを創造しようと課題に前向きに取り組んでいる姿が見られました。

 

今年度の「教科指導充実に関する調査研究」における授業実践は以上となります。

研究協力委員の先生方、当該高等学校の校長先生及び職員の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

現在、「教科における探究的な学習に関する調査研究」は資料等をまとめる段階に入っています。

近々皆様にその成果を紹介する予定です。ぜひ御活用ください。

 

なお、このことに関しては、令和6年1月26日(金)・27日(土)に行われる「栃木県教育研究発表大会」の「教科における探究部会(高)」においても取り上げます。多くの皆様の御参加をお待ちしております。

詳細は当センターのホームページを参照していただき、専用ページよりお申し込みください。