日誌

新刊案内

上高図書館では、新刊が入ると各クラスに「新刊案内」を掲示しています。
今週も新刊案内を出しました。
毎回その中から1冊ピックアップしてご案内。

今回の新刊「旅に出たくなる地図」

 人流を抑制することがコロナの感染予防に繋がるからと、旅行も控えるようになった。「コロナが収まったらね」が自制のためのおまじないだ。
 旅行が好きだ。自分の住む町と行った先の空気感が違う、と感じるだけで視界がぱぁっと広がるような感覚になる。見える景色だけじゃない。音や匂いも違う場所。自分が日々を過ごす空間を飛び出して、新しいものや人とめぐりあう。旅がもたらす「解放される感覚」が好きだ。そんな風に旅に出られるのは、まだ少しおあずけ、だけど。

 この本はイラストがいい。臨場感があるのだ。何でもかんでも写真で細部に至るまで見られる、へたすればVRやらで体感できる今だからこそ、イラストがいい。もちろんかなり写実的ではあるけれど、イラストにすることで、人の手を介することで、旅人の息づかいを感じる。まるで自分がそこへ赴き、旅の中で絵を描いたような気持ちになる。

 

 旅の「リアル」は後の楽しみに取っておきたい。いつかのびのびと旅に出られる日まで、「今日は『どこ』に行こうかな?」と、この本をめくることをおすすめする。



もうすぐ7月。
3年生によるおすすめ本を載せた「図書館便り」も現在制作中。
お楽しみに。