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栃木県立黒羽高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。
本校は、県北東部の自然豊かな八溝山の麓に位置しております。昭和23年那須農業高等学校黒羽分校として開校し、その後、地元の活発な活動により、昭和37年に設立されました。地元に愛され、地元に見守られながら生徒の成長をつないできたのですが、ここ数年で大きく変化してきました。第2期高校再編計画により3学級特例校(2020)となり、令和4(2022)年には全学年3学級が揃いましたが、第3期高校再編計画により令和6(2024)年から2学級特例校となることが決定され、今年度の入学生は81名となりました。生徒数は少なくなりましたが、生徒も教員もお互いの距離が近くなり、効果的な教育活動につながっている本校の強みと実感しております。
本校の教育活動の特色は、探究活動としての「黒羽こころみ学習」で、本校教育を支える柱として誇れるものとなっています。平成12年よりすべての学校で段階的に始められた「総合的な学習の時間」(現在「総合的な探究の時間」)を、本校では平成11年(1999)年より先取りする形で学習展開をしてきました。この学習は、「自らが学び、主体的に判断する能力を身につけさせる。」「体験学習を重視し、表面的な知識理解に終わらないようにする。」など豊かな心の育成や生徒の自主性・自立精神の育成を目指しています。学習内容として「環境学習」「郷土理解」などがあり、ここ数年で聞くようになったSDG’sや地域学習にもつながっています。あわせて、心の教育や道徳教育とも深く関わる学習ともなっています。また、平成31年から令和3年までの3年間「高校における通級指導」の研究実践校となったことをきっかけに、現在も個に合わせた指導ができる通級指導が継続され、「黒羽はばたき学習」として教育活動が展開されております。支援を必要とする生徒とそれを理解し支えてくれる生徒の温かい関係を見ることができ、まさしくインクルーシブ教育が小さな一歩ではありますが、進んでいることを感じます。
本校の生徒たちは、あいさつがしっかりでき、心優しく誠実です。授業態度も落ち着いており、部活動やボランティアにも熱心に取り組んでいます。特に、相撲部は、関東大会や全国大会の常連校として活躍しています。
本校生徒の成長を支えていただいているのは、保護者等の皆様および地域の皆様のご理解・ご協力はもちろんのこと、本校生徒を取り巻くすべての方々のお力と感じております。また、これまで伝統ある高校として築き上げていただいた同窓会の皆様の熱意ある思いが脈々と引き継がれているものと思います。
改めまして、保護者等・地域の皆様には日頃より本校の教育にご支援、ご協力いただき誠にありがとうございます。これからも、本校生徒が立派に成長し、地域の力となるべく、職員一同、生徒に寄り添いながら教育活動に邁進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
栃木県立黒羽高等学校長 後藤 千津子