【校長ブログ】小西の文武両道とは
この夏の輝かしい快挙として、酒井心音さんがインターハイ準優勝を果たし、小山西高校の名を全国に響かせました。ちなみに、ウエイトリフティングの競技を観ていると、各選手の個性が際立ち、歓喜や葛藤が表情に映し出される場面が多々あります。しかし、酒井さんの競技姿勢は、特筆すべき美しさを持ち、派手なパフォーマンスを排し、礼儀と冷静さで観る者を魅了しました。その一礼にこそ、小山西高校の精神が宿り、正々堂々とした挑戦者の姿を象徴しています。まさに『小西女子』です。
これは酒井さん一人の特徴に留まりません。ハンドボール部、野球部をはじめ、我が校の選手たちは競技のみならず、その過程で礼節と自己鍛錬を学びます。そして、勝利以上に重要なもの、それは人格を形成し、社会へと羽ばたく準備をすることであります。先生方の教育の真髄がここにあります。
また、皆さんもご存じのように、酒井さんをはじめ部活動に励む多くの選手たちは、競技だけではなく学業においても手を抜きません。彼らは学校生活全般において、仲間を牽引し、自己の目標達成に向けて努力を惜しみません。そのような文武両道の姿勢は我が校の誇りであり、建前ではなく実践として根付いています。
君たちが活躍するこれからの時代、AIやロボットが日常の一部となりますが、人としての心を育む力は何よりも重要です。もとろん学力は大切ですが、他者への思いやり、共感力、自己を律する粘り強さ、そして自己肯定感――これらは競技や学校行事での挑戦と経験を通して培われます。失敗を恐れず、新たな挑戦に踏み出し、そこから学びを得ることで成長を続けていきましょう。諸君がこの夏に磨く心と行動が、未来の君たち自身を輝かせるのです。