【校長ブログ】富士の如く揺るがぬ心を
今朝、小山西高校の正門から望む富士山は、冬の澄んだ空気の中にその雄大な姿をくっきりと浮かび上がらせていました。季節の移ろいとともに表情を変える富士ですが、その根底にある姿は常に変わることがありません。
剣術家・山岡鉄舟の詠んだ一句に、次のようなものがあります。
晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり
晴れの日にはその美しさを惜しみなく見せ、曇りの日には静かにその存在を感じさせる富士山。その姿は、まさに私たちが人生を歩む上での心の在り方を教えてくれているように思います。
人生には、晴れやかな日もあれば、曇り空のように先が見えにくい日もあります。時には、風が吹き、雨が降ることもあるでしょう。しかし、どのような天候のもとでも、富士山がその本質を失わないように、私たちもまた、周囲の状況や他人の言葉に左右されることなく、自らの信念と本質を大切に生きていくことが求められます。
環境が変わっても、評価が揺れても、自分自身の価値を見失わず、静かに、しかし確かに、自らの道を歩む。そんな生き方を、富士の姿は私たちに語りかけているのではないでしょうか。
この冬の朝、富士を仰ぎ見ながら、改めて「自分らしくあること」の尊さを胸に刻みました。生徒の皆さんも、どうか日々の中で揺るがぬ心を育み、自らの歩む道を信じて進んでください。
校長 佐山利晴
今日も素敵な一日でありますように。