【校長ブログ】平和への祈り
明日、「人権だより」六月号を配布いたします。
本年、令和七年は、我が国が戦後八十年という歴史的節目を迎える年です。しかしながら、世界に目を向ければ、今この瞬間にもなお、戦争の脅威に晒され、平穏な日常を奪われている人々が数多く存在しています。
令和四年に公開された映画『島守の塔』においては、沖縄県警察部長としての職責を超え、県民の命を守るべく尽力された、宇都宮市ご出身の荒井退造氏の姿が描かれています。氏は、戦火の中にあっても人々の疎開と保護に心血を注ぎ、真の人道を体現された方です。
沖縄において古くより大切にされてきた言葉に「命(ぬち)どう宝」があります。これは、「命こそが何よりも尊い宝であり、生きてこそ世のため、人のために尽くすことができる」という深い意味を持つ言葉であり、今を生きる我々にとっても、改めて心に刻むべき教訓であると考えます。