【校長ブログ】「なぜ?」が導く学びの旅
「昨日から学び、今日のために生き、明日への希望を持とう。大切なのは、問い続けることをやめないことだ。」“Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. The important thing is not to stop questioning.”
このアインシュタインの言葉には、時代を超えて私たちに語りかける深い真理があります。過去の経験から学び、今という一瞬を大切に生き、未来に希望を託す。その営みの根底には、常に「問い」があります。なぜそうなのか、どうすればよいのか、何が本質なのか。問いを持つことは、思考の扉を開き、学びをより深く、豊かなものへと導いてくれます。
本校の生徒の皆さんには、日々の学びの中で、ぜひこの「問いを持つ姿勢」を大切にしてほしいと願っています。教科書に書かれている知識を覚えるだけでなく、それが現実の社会とどうつながっているのか、自分自身の価値観とどう関わるのかを考えることが、真の学びへの第一歩です。
特に、来週から修学旅行で沖縄を訪れる2年生の皆さんには、心に深い問いを携えて旅に出てほしいと思います。沖縄は、美しい自然と豊かな文化を持つ地であると同時に、戦争の悲惨さと平和の尊さを語り継ぐ場所でもあります。単なる観光や思い出作りにとどまらず、「平和とは何か」「命の重みとは」「私たちにできることは何か」といった問いを胸に、現地の空気に触れ、人々の声に耳を傾けてください。
旅は、心を耕す学びの場です。見たもの、聞いたこと、感じたことを、ぜひ仲間と語り合い、自分の言葉で表現してみてください。その経験は、皆さんの人生においてかけがえのない糧となるでしょう。
問い続けること。それは、未来を拓く力です。皆さん一人ひとりが、その力を育み、希望ある明日へと歩んでいくことを、心から願っています。
校長 佐山利晴