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・栃木県立聾学校は、聴覚(耳のきこえ)に障害のある幼児児童生徒のための学校です。
・本校では同時法による教育を行っています。手話、指文字、音声、またここ数年ではICT機器等による視覚的な教材を併用して学習活動を行っています。
[同時法:正しい日本語の習得のために、手話、指文字、音声等、様々なコミュニケーション手段を併用し、日本語の語順どおりに助詞等も含めて表現する指導法]
・様々な場面で正確な情報のやりとりができるように、筆談や補聴援助システム「ロジャー」、音声認識アプリ「UDトーク」等を活用する場面を計画的に設定しています。地域の学校との交流及び共同学習では、子どもたちがこれらを活用して同世代の聴者とコミュニケーションをとる経験を積めるようにしています。子どもたちが本校を卒業して社会に出た後、自分に合った手段を選び自分からそれを使うことで、コミュニケーションに自信をもてるようになることを目指しています。
・子どもたちの手話表現を豊かにすることを目指して、小・中・高等部では先輩ろう者とのふれあいの日を設定しています。この時間、子どもたちは日本手話によるやり取りを経験します。加えて高等部では同窓会会員との交流も実施しています。幼稚部でも日本手話による読み聞かせを実施しています。
【栃聾 高等部について】
普通科・情報機械科・生活技術科の3学科が設置されており、生徒一人一人の個性や能力を尊重しながら社会自立・参加に向けた教育を行っています。卒業後の進路や生活に必要な知識・技能・態度・コミュニケーション能力等の育成を目指した指導を行っています。
入学希望者を対象に、入学者選抜検査を実施しています。県立高等学校入試と同じ日程で実施しています。
【高等部各学科について】
普通科
各教科・科目等の授業を中心にして、高等学校に準じた教育を行う課程と、作業学習等の各教科等を合わせた指導を中心として行う課程があります。
前者では、大学や専門学校等への進学や、企業等への就職に対応するため学力の向上を目指し、個に応じた指導を行っています。また、後者では生徒の希望や実態に合わせた進路を実現するため、卒業後の幅広い就労や生活に必要な知識・技能・態度を身に付けられるように指導を行っています。
情報機械科
専門教科・工業の授業を中心に行っている学科です。機械や情報に関する指導をしており、工業に関する様々な機器を使う機会を多く設定しています。また、各種資格の取得にも力を入れています。卒業後は主に製造系の仕事に就いています。
生活技術科
専門教科・家庭の授業を中心に行っている学科です。被服や食物、福祉などに関する分野の指導を行っています。また、家庭科技術検定にも取り組んでいます。卒業後は主に事務系、製造系の仕事に就いています。