活動の記録

【中2】「トリプルSプロジェクト」大成功!

2月3日(金)に佐野小において、中学2年生の有志が進めてきた「トリプルSプロジェクト」が行われました。

 

「トリプルSプロジェクト」については、これまで何度も本校HPで取り上げてきました。

《校長室便り》

【中2】「トリプルSプロジェクト」実施決定!(1月21日) 

【中学】「トリプルSプロジェクト」中間発表(その3)(10月11日)

 【中2】「トリプルSプロジェクト」中間報告(その2)(8月18日)

【中2】「トリプルSプロジェクト」中間報告 (7月28日)

【中2】SDGs研究で探究学習 (4月18日)

《活動の記録》

【中2】Sプロジェクト最終リハーサル (1月5日)

【中2】「トリプルSプロジェクト」リハーサル (11月28日)

 

 中学2年生2名の「自分たちが学んだことを小学生に伝えたい!」という思いで4月に動き始めたプロジェクトが、佐野小学校様の協力の元、2月3日に形となって実現しました。

以下では、佐野小学校で行われた「Sプロジェクト」本番の様子を紹介します。

 

有志の生徒15名は、1時間目の授業終了後に佐野小学校へ移動しました。

佐野小学校に到着すると、代表生徒は佐野小学校の校長先生に挨拶へ行き、他の生徒は会場である体育館の準備を始めました。

 

準備の時間を短縮するために、あらかじめブルーシートにテープでマス目を作っていたので、とてもスピーディに準備ができました。

ゲームに使用するカードは、SDGsのテーマ1~17について、それぞれ「解説・原因1・原因2・解決」の4種類、全68枚あります。このデザインや内容もすべて生徒が作成しました、

 

佐野小の3時間目の開始時間に合わせて、小学6年生の児童が入場しました。

最初に、本プロジェクトのテーマであるSDGsについて知っているかを質問しました。

その後、小学生は3~4人グループに分かれ、それぞれのグループにサポート役の中学生がつきます。

【少し緊張した様子で自己紹介をしています】

 

本活動では、「SDGs1~17のテーマの中から2つのテーマを同時に解決する方法を考える」というミッションをクリアするために、すごろく形式のゲームでヒントを集めていきます。

 

まず、グループごとにミッションの紙を受け取ります。

ミッションによって、SDGsのどの番号について考えるのかが決まります。

すごろく形式のゲームでは、止まったマス目によってミッションを考えるヒントとなるカードやポイントを獲得します。

その後、ポイントとカードを交換したり、他のグループとカードを交換したりすることで、ミッションを解決するヒントを集めます。

交換が済んだら、集めたカードを元にミッションの解決方法を考えます。

ここで重要なことは、ミッションに対する絶対的な解答があるわけではなく、「自分なりの考えで解決方法を導く」という点です。なかなか解決方法が思いつかないグループは、サポート役の中学生からアドバイスをもらいますが、その中学生も模範解答があるわけではありません。小学生と一緒に解決方法を考えます。

 その後、自分たちで考えたミッションの解決方法を中学生の代表生徒へ説明し、それを聞いた中学生がアドバイスをします。

 

 小学生のワークシートには、メモや考えたことがたくさん書き込まれていました。

 

【ワークシートも中学生が作成しました】

 

最後に集合写真を撮影し、中学生が作成した記念品を渡して授業は終了となりました。

 

ちなみに、この記念品も、中学校の技術の授業(木工)で余った端材を利用し、表面を廃棄予定だった自然由来の食用油で加工(オイルフィニッシュ)するなど、SDGsの視点にこだわって作成されました。

 

【小さな木材に収まるコンパクトなデザインです】

 

最初は緊張気味でしたが、活動を通して仲良くなり、最後は分かれるのが名残惜しそうにしていました。

小学生が 去った後の体育館を片付け、中学生たちは附属中へと戻りました。

 

本活動の様子は、佐野ケーブルテレビが取材し、佐野市教育委員会の方も見学に来ていました。

「Sプロジェクト」は、生徒が主体となってここまで進められてきました。

「自分たちが学んだことを小学生に伝えたい!」という想いをどうすれば実現できるのかを考え、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ形にしていき、遂に「Sプロジェクト」を見事に成功させました。

 

2人の思いだった「種」が、4月に校長室へ行くことで「芽」を出し、少しずつ周りの人を動かすことで成長して最後には大きな「花」を咲かせました。

 

発起人としてこのプロジェクトを成功させた2人の想いと行動力は本当にすごいと思います。

【インタビューを受けている生徒が、発起人の2人です】

 

また、その熱意に賛同し、協力・サポートしてくれた生徒の皆さんもよく頑張りました。

当日に佐野小学校で活動した生徒以外にも、多くの生徒が協力してくれました。多くの生徒に支えられてこの成功があるのだと思います。

 

ゲームに参加した小学生だけではなく、「Sプロジェクト」の活動に参加した中学生にとっても、多くの学びがあったと思います。生徒たちの更なる活躍がこれからも楽しみです。

 

最後に、快くご協力くださった佐野小学校の皆様、大変お世話になりました。