活動予定・結果報告

《野球部大会戦評2021/07/11、佐野松桜-足利南》

夏の高校野球一回戦、マウンドには背番号5をつけた が上がる。緊張感からか、初回にいきなりノーアウト満塁のピンチを招き、押し出しで一点を先制される。しかし、その後は調子を取り戻し、二者連続三振と内野ゴロで初回を最少失点に抑える。
(発の I )

さらに一点を追加されて迎えた三回には、エースの がマウンドへ。流れを変えたいところではあったが、ツーアウト二、三塁から二点タイムリーを浴び、0-4とリードを広げられてしまう。打線は5回までに3併殺打と、流れの来ない苦しい展開が続く。それでも、エースの 10個の三振を奪うなど4回からはパーフェクトに抑え試合を作ると、打線は0-4で迎えた8回、1番 Y、二番 の連続長打などで3点を返し3-4とし、流れは一気に佐野松桜へ。
(一番のY。右中間に二塁打を放つ)
9回には途中出場の がレフト前ヒットで出塁し、後続も続いて一打逆転のチャンスを作る。ここで前打席長打を放っている二番の が今度は値千金のフェンス直撃のヒットを放ち、土壇場で逆転に成功する(-)
(九回先頭でレフト前を放つ)
(逆転の一打を放ったK。この日3安打3打点の大暴れ。)
しかし、ここで簡単に勝たせてくれないのが夏の高校野球。9回裏、四球をきっかけに二死3塁のピンチを招くと、相手の4番の打球はこちらのエラーを誘い、またもや土壇場で同点に。
後続は抑えて試合は今大会初の延長戦へ突入する。圧巻だったのはエースのS。延長に入っても球威は衰えず、延長12回を投げきり、10イニング16奪三振の力投を見せる。
(力投を見せるS)
援護したい打線も代わった相手投手の球威あるストレートに押され、得点を奪えず。試合は延長13回、ノーアウト一、二塁から始まる、運命のタイブレークに突入する。

先攻は佐野松桜。内野ゴロでランナーを進めると、チーム1の努力家、Oが打席に入る。追い込まれても食らいつき、迎えた7球目、ストレートを振り抜くと打球はセンター前へ。待望の二点タイムリーを放ち松桜が二点を先制する。
(努力家のO。執念の二点タイムリーを放つ)
迎えた13回の裏、勝利も見えかけたところではあったが、先頭打者にセンターオーバーのタイムリー三塁打を浴び同点とされると、次打者にレフト前へ運ばれ万事休すとなった。

炎天下の中、3時間半を超える文字通りの死闘であった。極限の緊張感の中で、両チームが持てる力を全て出し切り、観る者を感動させる試合を繰り広げてくれた。本当にありがとう。