活動予定・結果報告

今年度の活動を振り返って


 

 今年度は、新型コロナウイルスの影響により、演劇部の活動も大きく制限された一年でした。市や県のワークショップは開催されず、春フェスや佐野地区演劇祭も中止となり、他校との交流や発表の機会もなくなりました。

 そうした中でも4人の1年生を迎え、部員15人で活動をスタートすることができました。はじめに取り組んだのは、一間の棒(写真)を切り出すことでした。演劇では尺貫法を用いるため、その感覚をつかんでおくことが大切だと考えました。普段、のこぎりを使う機会もほとんどないという部員もいて、苦戦もしましたが、各自が自分の分を切り出し、やすりをかけて完成しました。練習前のストレッチを行う際は、この棒を置いてソーシャルディスタンスを意識しながら、取り組みました。自然と一間の感覚が身につき、舞台を作り上げる上でも役に立っていたと思います。

 秋の大会では、今年もっとも強く感じた「あたりまえの大切さ」をテーマに物語を創作しました。地区大会は無観客で実施されましたが、県大会では来場者の協力も仰ぎながら、観客を入れて上演することができました。家族や友人に自分たちの舞台を観てもらえることの喜びを感じられた一年でした。

 来年度も、感染防止対策に努めながらの練習・上演になると思いますが、今の私たちだからこそ創れる舞台を考えていきたいと思います。