校長室だより

日本物理学会市民科学講演会を聴いてきました!

 本日午後に、県総合文化センターメインホールで開催された日本物理学会市民科学講演会「宇宙と素粒子でひもとく世界」を聴講してきました。本校生も30名以上参加していたようですが、高校生だけではなく、中学生、小学生の姿も見受けられました。講師は、2015年にノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章先生と素粒子物理学が専門の東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構長の村山斉先生で、最先端の研究の様子を大変わかりやすく話していただきました。素粒子学を通じて宇宙誕生の謎の解明も大変進歩しているのが分かりました。講演会終了後に両先生と参加者全員で記念撮影をした後に、質問の時間も設定していただき、両先生とも多くの高校生、中学生、小学生に囲まれていました。講演会の概要は下記のとおりです。

 「宇宙と素粒子の謎への挑戦~”スーパーカミオカンデ”と”かぐら”~」
  梶田隆章 東京大学宇宙線研究所長
   *ニュートリノとは?
   *カミオカンデ実験(陽子崩壊の探索の邪魔になるニュートリノの研究)
   *スーパーカミオカンデ実験(大気ニュートリノ振動の発見:ニュートリノが質量をもつことを決定付けた)
   *重力波とは?
   *かぐらによる重力波の測定

 「宇宙の誕生、進化と未来を探る新しい目~ニュートリノ、重力波、加速器~」
  村山斉 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構長
   *暗黒物質と暗黒エネルギー
   *加速器によるビッグバンの再現
   *XMASS検出器による暗黒物質の検出
   *宇宙の起源と未来に迫る超広視野カメラ(HSC)と超広視野多天体分光器(PFS)
   *物質5%、暗黒物質27%、暗黒エネルギー68%

 
   <梶田隆章先生>         <村山斉先生>