栃高博物館

栃高博物館 16 ギボシムシ

                              栃高博物館 16 ギボシムシ

             分類 半索動物門
      学名 Hemichordata 
      英名 acorn worm
      大きさ 数cmから2m
       分布  浅海の砂泥中
    
       この標本の径は15mm。長さは10cm近くあったと思われますが、体の後半部分が壊
     れてしまっているので推定です。頭部の下に鰓裂という深い溝があります(写真左上部)
      擬宝珠(ギボシ)は、橋の欄干の飾り、acornはどんぐり、ともにこの生物の頭部に形が
     似ているので名づけられました。幼生のころはウニなどの棘皮動物に似ていて、変態して
     大人になると、原索動物に近い体をしているとても不思議な生き物です。ちなみに原索動
     物は脊椎動物につながっています。つまり私たちにも、つながっているということです。
      泥の中にすみ泥を喰らい、泥を排出しています。海の砂泥をきれいにしてくれる大切な
           生き物です。