栃高博物館

栃高博物館 15 ヒカリボヤ

               栃高博物館  15 ヒカリボヤ(光海鞘)

     分類 脊索動物門タリア綱ヒカリボヤ目
     学名 Pyrosoma atlanticum
     英名 pyrosoma
     大きさ 10~20cm(60cmになることも)
     分布  緯度50度以内の温暖な海

     標本は約10cm。繊細で筒状の、この不思議な生き物は、最初は何かわかりませんでした。
   標本瓶の中にタグ(写真左上の白いUの字に曲がったもの)が入っており、そこに「ピロソマ」と
   書いてありました。海ではたくさんいるそうですが、標本で初めて見ました。とても美しい保存状
   態です。私の中では、栃高の標本の中でも指折りの逸品だと思っています。ヒカリボヤは郡体
   ボヤの仲間で、体長3~8mmの個虫が無性生殖で増殖し、筒状の形を形成します。生きてい
   るときは、その名のとおり発光します。
    学名の atlanticum は Atlantic Ocean の意味で、初めて発見されたのが大西洋だった
   からだそうです。雄大な名前ですね。