栃高博物館

栃高博物館 25 シカの脚の骨格

           栃高博物館 25 シカ(ニホンジカ)の脚の骨格

        分類 偶蹄目反芻亜目
        学名 Cerbas nippon
        英名 sika deer
        大きさ この標本は90cm 
        分布 アムールからベトナムに及ぶ東アジア沿岸部、日本

 学名にnipponとありますが、日本の固有種ではありません。この標本は前脚です。
骨は上から、広がりのある肩甲骨、次は上腕骨、あいだの関節は肩になります。次に右上方に
出っ張って下に向かう2本の骨が前腕骨。つまり出っ張りの部分にある関節は、ひじにあたり
ます。そして、骨の右にある30cmのものさしの上端の横が、手首にあたる関節になります。
一番下から10cmの位置の、45度下方に曲がる関節は、指の根元の関節になります。
   整理すると、写真中央ひじ関節に大きな出っ張りがあり、手首から指先まで約30cmあるのが
前脚の骨格の構造です。人と同じ哺乳類で同じ構造ですが、形と部分の長さがかなり違います。
そして、大きく違うのは、この前脚で走ることです。