栃工トピックス

昼 栃工の未来(復興に向けて 学校長より)

 台風19号により、10月12日(土)午後から深夜にかけての大雨で永野川が氾濫するとともに太平山からの流入により栃木工業高校周辺が浸水しました。
 平成27年9月の関東・東北豪雨の時も本校は浸水しており、5年間で2度の水害に見舞われました。先生方には、前回の教訓から、前日にはコンピュータや重要書類は机上か高い棚の上に待避させてもらいました。3年生には、下部のロッカーを利用している生徒には中のものを机上かロッカーの上に移動してから下校してもらいました。前回は50cm位の水位でしたが、今回は150cmから195cmという想像もできないものでした。一階は全て水没状態です。
 一階教室は浸水し、3年生の教科書・ノートやファイル類は全て水につかり開けない状況です。残念ですが、諦めてもらうしかないようです。体育着と実習服については、PTAのご協力により、泥を落とし洗濯をしてもらいました。流失しているものも多数あるのではないかと思われますが、PTAの皆様には大変お世話になりました。
 実習工場は、ほぼ全ての機械や機器類が水没してしまいました。実習再開に向け、一日も早く実習工場が復旧するよう、教職員一同、全力を挙げて取り組んでいく覚悟です。
 10/14(月)からは全教職員で各部屋の泥水出しと水につかった書籍や紙類を搬出しています。さらに、自衛隊 宇都宮駐屯地 第12特科隊の災害派遣部隊が毎日40~50名の隊員で復旧活動に協力してくれています。校内の泥の排出や校長室や職員室、教室や製図室などの壁や床、机などを洗浄してくれました。自衛隊の皆様のひたむきな作業と強力な機動力に感謝申し上げます。
 多くの皆様にご心配をおかけしていますが、皆様のご協力により一日一日確実に復興に向かっています。必ず復興することを目標にオール栃工で全力で作業を進めているところです。これからもご支援ご協力をお願いいたします。

 生徒・保護者の皆様へ
 10/17(木)に電気が一部に供給されるようになり、水道が使えるようになりました。トイレについては、電気が供給されていないため浄化槽が機能しておらず、18(金)現在も使用できない状況です。さらに、上人橋から永野川公園入り口周辺の道路が、流木や草の根っこで一部塞がれており、泥水も引けていない状況ですから、自転車での通行は危険な状況です。学校の再開については、通学路の安全確保と電気やトイレなどライフライの状況などを総合的に判断して決定したいと考えています。今後の予定については緊急メールやホームページで連絡しますので、もうしばらく待ってもらいたいと思います。
                            令和元年10月18日
                          栃木県立栃木工業高等学校
                          校 長  須 釜 喜 一