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2018年3月の記事一覧

アメリカ研修 報告書 5日目(3/28)

 今朝のボストンは4℃で日中は気温も11℃まで上がり天気も良くようやく春の到来を感じさせる一日となりました。

 今日は語学学校での研修3日目となります。今朝も集合時間の時半には全員が遅れることなく元気に登校してくれました。実は8時前に1組の生徒からバスが遅く来たため集合時間に間に合わないかもしれないとの連絡がありました。実際生徒は冷静に対応して遅れることなく学校には無事到着しましたが、生徒の意識には何かイレギュラーなことがあったらすぐに連絡する意識が徹底されていることが再確認できました。

 午前中の英語クラスでは今日もクラスのレベルに合わせたテーマに沿ってディスカッションが行われていきました。クラスによっては「前置詞」の使い方など文法に重点を置いた英語表現を小グループに分かれて実際に会話の中で使って習得していくなど生徒にとっては学校ですでに習っていることもあり簡単に感じたようでしたが、逆に他国の留学生は初めての知識のため使い方に苦戦していたようでした。また他のクラスではリスニングで流れてくるある場面の会話について自分だったらどう考えて行動するのかを小グループに分かれてディスカッションをしていきましたが、他国の留学生は会話を聞き取れていましたが、逆に大高の生徒は会話が聞き取れなくディスカッションに参加できず苦戦している様子でした。この3日間の英語レッスンを通して生徒があらためて自覚したのは日本と他国の英語力の違いです。日本は語彙力や文法力は他国の生徒より勝っていますが、逆にスピーキング力やリスニング力は他国の生徒より劣っているということでした。 

 午後は日本人企業家の松川原氏をお招きしての講演を行いました。松川原氏からは「学校と社会の違い」をテーマに学校で学べることと学べない事、そして社会で学べることと学べない事を生徒目線で分かり易く説明して頂きました。松川原氏からはとにかく「トライ&エラー(失敗&挑戦)」が生徒達を成長させることだとの熱いメッセージを頂きました。生徒達は真剣にメモを取るなど貪欲に聞いている生徒がほとんどでした。また講演後の質疑応答では昨日のミーティングを通して質問することの大切さを理解した生徒たちが限られた時間の中疑問に思ったことを我こそはと質問していました。

 その後全員で古代から現代まで世界中の美術品が500,000点以上も貯蔵されているボストン美術館を訪問しました。今回ボストン美術館へは初めてグリーンライン(地下鉄)を利用して向かいます。土曜日の班別自主行動に向けてもこの経験と知識が必要となります。ボストン美術館に到着すると限られた時間のなかで生徒達は興味または魅力を感じた展示エリアを自由にめぐり、自分独自の感性を磨いていました。

 午前中の語学学校では休憩中に他国の留学生と交流するために日本から持参したお菓子やグッズを配り、午後の講話ではこれまで以上に質問をする生徒が出てきていて、そして日記のなかではホストファミリーとの会話に積極的にチャレンジしている様子も見えました。昨日のミーティングが生徒達の殻を破るきっかけになったことは確かです。でもここで決して満足することなくあと日間生徒がもう一歩前に進みあたらしい自分の可能性を実感してもらえるよう、我々も生徒たちに他に何ができるのかを先生と一緒に考えサポートしていきたいと思います。

これで本日の報告を終了いたします。

アメリカ研修 報告書 4日目(3/27)

今朝のボストンは1℃と冷え込んでいましたが日中は気温も7℃まで上がり天気も良く昨日に引き続きこれまで以上に暖かく感じる一日となりました。

今日は語学学校での研修2日目となります。今朝も集合時間の8時半には全員が遅れることなく元気に登校してくれました。時間厳守のもと生徒たちはバスや地下鉄のイレギュラーな時刻表にも対応できるようになり彼らの成長が実際に目に見えるようになってきています。

午前中の英語クラスでは今日もクラスのレベルに合わせたテーマに沿ってディスカッションが行われていきました。テーマは例えば「結婚」や「運転中にしてはいけないこと」などの生活に関わる内容を中心に人1組の場合から組の小グループまでクラスの中で様々な価値観を共有していく内容でした。でもここでは自分の意見や考えを主張するだけではなく相手の意見にも耳を傾けて理解することが常に求められます。そういった環境のなか生徒が初めて気づくことは英語はコミュニケーションの道具であってネイティブのように完璧に話せなくてもお互いがきちんと理解し合えるということです。また日本人は文法や単語の知識ははるかに他国の留学生よりも勝っているが発信力(積極性)が劣っているということです。

 午後は見聞を広げるアクティビティーでMIT(マサチューセッツ工科大学)を訪問しました。そこでは宇宙工学を専攻している鵜飼さんがキャンパスツアーをして下さいました。鵜飼さんは丁寧に生徒目線で説明して下さり、生徒たちは鵜飼さんの周りに群がるように集まりこの貴重な機会を最大限に活かそうとくいいるように説明を聞いていました。最後質疑応答では勉強方法や英語の習得について聞いている生徒がいるなど生徒達は限られた時間の中鵜飼さんから大きな刺激を受けていました。

 

鵜飼 貴也(うかい たかや)さん

東京大学で薬学科を卒業後、東京大学大学院にて薬学系研究科有機薬科学専攻。

パデュー大学にて航空宇宙工学修士課号を取得。

2017年よりマサチューセッツ工科大学航空宇宙工学博士課程に在籍。

 

今日が研修の折り返し地点(半分)となったこともあり、この研修をより意味のあるものに作り上げていくためMITでミーティングを開きました。残り半分のこの研修をより充実させるためには何が必要なのか、そしてここまでそれぞれが直面している課題をどう乗り越えていけば良いのかを生徒たちととことん話し合いました。

このミーティングを通して彼らが得たものが何だったのか明日以降の彼らの行動に期待しています。引率の先生も日々真剣に生徒たちと向き合って頂いています。同時に我々も生徒一人ひとりに向き合いながら「何か」を必ずつかんで帰ってもらおうと思っています。

これで本日の報告を終了いたします。

アメリカ研修 報告書 3日目(3/26)

今朝のボストンは−2℃と冷え込んでいましたが日中は天気も良く風がなかったせいかこれまで以上に暖かく感じる一日となりました。

今日から語学学校での研修が本格的にスタートいたします。今朝は集合時間の8時半には全員が遅れることなく元気に登校してくれました。昨日集合時間に遅れてしまったペアは今朝絶対に遅れないように、遅れてしまった原因であったバスについて、一本早めのバスを利用するなど昨日の失敗をさっそく活かしていました。

全員がそろったところで生徒たちが一番気になっていたクラス分けが発表されました。今回は特別に通常初日に行われるプレイスメントテストを生徒が初日からレッスンに参加できるよう日本で事前に受けてもらっていました。生徒はそれぞれの英語力に合わせて10レベルがあるなかの3つのレベル(6,4,3)のクラスに別れてレッスンを受けていきます。それぞれのクラスの規模は15名程度で各クラスには将来の夢を実現するために英語を勉強しにきている様々な国(フランスやコロンビア、ブラジル、ロシア、中国、韓国、ベトナムなど)の留学生がいて、そこにはグローバルな空間が広がっています。レッスンは主にディスカッションで進められレベルによってテーマは変わりますが生徒にはそれぞれの意見や考えを発表することが求められます。午前中のレッスンは時から13時までと途中休憩が回入りましたが終わった後の生徒には疲れた様子は全くなく逆に「楽しかった」と興奮気味に言ってくれていました。

 午後は見聞を広げるアクティビティーになります。初日の今日はボストンの魅力をより知ってもらうためにボストンの歴史を巡るフリーダムトレイルへと向かいました。生徒たちを案内してくれたのは同じ語学学校で勉強しているロシアから来ているエリアさんです。エリアさんはロシアで大学を卒業し月からボストンの大学でビジネスの修士課程を始めるためいまは英語力を向上させるために勉強しています。最初に訪問したのはボストンのランドマークの1つであり、金色のドームが象徴的なマサチューセッツ州議事堂です。ここは今でも州議事堂として使われており、会議が開かれていない平日には無料で上院、下院など、建物の内部が見学できます。1798年に建てられた建物はいったん中に入ると古代ギリシャ風の円柱が並び、またアメリカの独立に関わった初代大統領のジョージワシントンや建国の父の一人であるサミュエル・アダムスといった有名な人物の像や肖像画が展示されています。次はボストン市内で最も古くまたアメリカで最も高級な住宅街でもあるビーコンヒルを訪問しました。小高い丘を切り開いてできたこのエリアには、通りは細く、歩道にはレンガが敷かれていて、赤レンガの建物はいまでもイギリス古風の世界観を保ちボストンらしい景観を楽しめる人気スポットになります。生徒は最後にチャールズストリートにある地元でとても人気のあるCafé(Tatte Bakery)にも寄ってBostonian(ボストン市民)になってセレブな空間を一時味わっていました。

 ホストファミリーとも少しずつではありますがコミュニケーションが取れてきているようで、毎日書いている日記にはホストファミリーとの会話や食事の様子が詳細に書かれていました。明日がもうこの研修の折り返し地点となります。引き続き先生と一緒に生徒達をサポートしていきます。

 本日の報告を終了いたします。

アメリカ研修 報告書 2日目(3/25)

今朝のボストンは0℃と朝から雪が舞っている冬の天気となっていました。

昨晩遅くにホテルに到着した生徒たちではありましたが集合時間の50分までには全員がきちんと朝食を済ませ遅れることもなく集まることができました。ホテル内にはジムも設置されており生徒の中には出発前に一汗流していた生徒もいるなどホテルでの時間を満喫している様子でした。

今日生徒は最初にホストファミリー宅へと送迎バンで移動して昼食をホストファミリーと済ませてから明日からの通学練習も兼ねてボストン南駅に14時に集合してもらいます。生徒にはホストファミリーとの初対面ではしっかりと元気に挨拶することと集合時間に遅れる場合は必ず連絡するよう伝え、生徒たちは台のバンにわかれてホテルを出発しました。

集合場所の南駅は語学学校の最寄りの駅で通勤電車や地下鉄の各鉄道が集まるボストン市内最大のターミナル駅になります。また駅構内にはレストランやフードコートもあり生徒たちが平日ランチで利用することもできます。集合時間の14時には組だけが遅れてしまいましたが、全員が自力でバスと地下鉄を利用して来ることができました。時間前には集合できていた生徒もいたり初めてのボストンでの通学は予想以上に簡単だったようでとても安心しました。ただし遅れてきた組は遅れる連絡がなかったことで周りが心配していたことを改めて伝え連絡することの重要性も一緒に伝えました。

全員がそろったところで駅構内に設置されているテーブルを使って明日からのスケジュール確認と連絡事項を伝えました。特に安全管理についてここは日本ではなくアメリカであることをしっかりと理解さたうえで貴重品の管理から身の回りの安全確認までの意識の徹底を周知いたしました。その後語学学校へと向かい場所の確認もしてもらいました。

今日は夕食までに生徒はホストファミリー宅に帰ることになっています。各ファミリーの夕食は6時または時とのことだったので帰宅までにまだ2,3時間ほど時間があったため全員一緒に徒歩でボストンで一番にぎやかで楽しいクインシーマーケットへと向かいました。クインシーマーケットは金曜日の班別自主行動の訪問予定に入れている班もいるほど人気スポットです。この寒い天気のせいか、普段とても混み合っているのに今日は人混みは少なく生徒たちは1時間半ほど自由行動をとり散策してもらいました。

最後はすべての路線バスの時刻表が設置されているパークステーション駅へ全員一緒に地下鉄を使って行き、それぞれが明日から利用するバスの時刻表をきちんと取ってもらい今日は解散といたしました。

 今日からホストファミリーとの生活も本格的に始まり、また明日から語学学校の研修もスタートします。ここからが生徒にとって本当の研修となります。挑戦と失敗を繰り返していくことで生徒たちは成長していくことになります。引き続き先生と一緒に生徒達をサポートしていきます。

 本日の報告を終了いたします。

アメリカ研修 報告書 1日目(3/24)

 いよいよ待ちに待ったアメリカ研修の初日を迎えることができました。天気にも恵まれ生徒全員が集合時間の11時半にそろったところで出発式を行いました。そこでは校長先生からこのアメリカ研修実施への熱い想いと教頭先生をはじめ鈴木教務主任からも生徒たちへ熱いエールを送っていただきました。そして最後には生徒1名が代表としてこの研修にむけての意気込みを校長先生に発表してもらい学校を出発しました。高速道路はとくに渋滞もなく途中友部SAでトイレ休憩をとり成田空港には予定より30分程早い14時半に無事到着しました。空港内は人混みもまったくなくチェックインもスムーズに終えたため、生徒には1時間ほど自由時間を取り成田空港内を散策してもらいました。
飛行機は定刻通り成田空港を出発し経由地デトロイトには予定通り16時半には到着しました。そこには生徒たちの最初の関門である入国審査が待っていました。審査官とは主に行先や目的、滞在期間などについての質疑応答がありましたが全員が問題なく通過することができました。通常2時間ほどかかる入国心査も今日は人混みが少なかったこともあり全員が審査を終えるまでにたったの30分ほどでした。
デトロイト空港ではボストン行の飛行機まで約4時間の待機時間があったため、それまでは生徒達は自由行動としました。生徒達には空港内ではあるけれどもここはアメリカなので決して油断をせずに特に荷物の管理には注意するよう伝えてから解散しました。ここからすべて英語の環境になり生徒たちは早速ドルを使って食事をしたり買い物をしたりと英語を使って空港散策をしていました。
目的地のボストン空港には予定通り22時過ぎに到着しました。約15時間の移動と時差から疲れが見えた生徒もいましたが、全員が元気にボストンの地に足を踏み入れることができました。荷物を受け取り今晩滞在するホテルへはシャトルバスを利用して向かいました。ホテルに全員が到着したのは23時を過ぎておりそこでは長時間の移動からの疲れもあるため明日の連絡事項を簡単にすませ解散といたしました。
 明日から生徒たちの研修が本格的にスタートいたします。今晩はしっかり休んで明日からの研修に全力で挑んでもらいます。短いようであっという間に過ぎていくこの残り8日間が、たくさんの挑戦と失敗、そして小さな成功に彩られた研修となるよう全力でサポートして参ります。
 本日の報告を終了いたします。