フォトランゲージで育む課題解決能力(H29初稿)(R6)
フォトランゲージとは、写真を使って行う学習法である。写真を見て、「どこの国だろう」、「ここに写っている人はどんな思いをしているのだろう」ということについて考えたり、その土地の文化的な特徴が表われているものを探したり、写真を解説する簡単なタイトルなどを考えてみたりすることを通して、主体的に取り組む学習である。本実践は気候と文化の両単元のまとめに行ったフォトランゲージの活用事例である。
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異なる立場・時代の史料を比較して歴史的事象を考察させる授業ー4つの史料による承久の乱の考察ー(初稿H19)(R4)
異なる立場による複数の史料を比較・検討することで、歴史の面白さを生徒が感じることができるとともに、多様な視点から歴史的事象を考察する力を育成できると考えました。事例では、承久の乱について記した複数の史料を取り上げました。史料は、生徒に分かりやすいように意訳し、生徒が積極的に授業に取り組めるようワークシートも使用しました。
※本事例は、平成17年度の調査研究「高等学校における教科指導の充実」を基に作成しました。
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知識構成型ジグソー法で育む課題解決能力(H29初稿)(R6)
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うために、東京大学CoREFが独自に開発した学習法である知識構成型ジグソー法を参考にして行った。エキスパート活動において、考えをまとめ記述する学習内容を重視したり、生徒が主体的に考え、表現する活動を取り入れたりして、歴史的な見方・考え方が深まる授業実践を目指した。
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フォトランゲージで学ぶマレーシア(初稿H16)(R3)
この教材では、近隣諸国の中から、生徒には比較的なじみの薄いマレーシアを取り上げました。マレーシアは、文化の多様性が見られること、近年急速に工業化が進み変容が著しいこと、工場の進出や貿易などで日本とのつながりが深いことなど、地理的に多様な要素を持つ国であり、追究させる国として適当であると判断したからです。
調査活動では図書室とインターネットを活用してマレーシアを地誌的に追究させ、各班の調査結果のまとめ・発表にあたっては、パソコンで発表用画面を作成させるなど、生徒の主体的な学習を促しました。
指導計画の後半では、マレーシアについて追究することで身に付けた「見方・考え方」をもとに、マレーシア以外の国を選ばせて課題追究学習をさせました。
このような学習を通して、日本の生活・文化との共通性や異質性、今後の交流の在り方や日本の役割について考察させ、それぞれの国の生活・文化を理解し尊重する態度を身に付けられるように工夫しました。
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インカ謎の遺跡・マチュピチュ(初稿H17)(R4)
インカのマチュピチュ遺跡を題材とした調べ学習の事例です。生徒が主体的に学ぶことができるよう、教科書の記述を絶対的なものとして暗記するのではなく、教科書の記述についてさまざまな視点から考えて調べる学習を目指します。
マチュピチュ遺跡は、その建設目的についてはさまざまな説があり、立地条件の特異さと併せて人々の興味を引いています。そこで、この遺跡を題材とし、その建設目的の仮説を立てるという課題を設定しました。生徒が、与えられたテーマについて多角的に考察し、さらに生徒同士の意見交換を通して自分の考えを深めることにより、テーマについての興味・関心を高めながら、課題追究を進めることができると考えました。
情報収集の手段としては、インターネットを使用しましたが、これだけでは多様な情報を集めることが出来ず、根拠のある仮説を立てることも出来ません。そこで、始めに個人で仮説を立てた上で、グループを作り、グループ内で各自の仮説を練り上げ、それに基づいてグループの仮説を立てる展開としました。さらに、グループごとに仮説を発表する時間を設け、より多くの説を共有できるようにし、個人で立てた仮説の妥当性を考えられるようにしました。
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政治の中心地の移動を題材とし、歴史的事象を考察させる授業(初稿H19)(R4)
この事例では、歴史的思考力のうち、歴史的事象を多面的・多角的に解釈したり因果関係を考察したりする力を身に付けることを目標としています。
題材の「政治の中心地の移動」は、遷都や幕府の設置により発生するイベントであるため、何度か繰り返し取り上げることができ、考察もしやすく、身に付けた視点や考え方の応用がしやすい内容です。
※この事例は、平成17年度調査研究「高等学校における教科指導の充実」を基に作成しました。
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年表や地図から読み取る、14世紀のペストの流行の背景(H23初稿)(R6)
この教材では、年表や地図を基にして、14世紀のヨーロッパにおけるペストの流行の背景を考察することで、ユーラシア大陸における活発な交流の様子について文章で表現するという授業を紹介しています。ペストの流行という具体的な事象を題材とすることで、生徒の興味関心を高めることができます。
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ドレークを通して見る16世紀のイギリスの海外進出(H23初稿)(R6)
この教材では、ドレークのパナマ遠征に関する資料の読み取りを通して、16世紀のイギリスの海外進出を考察し、考察したことを文章で表現するという授業を紹介しています。グループで協力しながら資料を読み取ることで、資料に対する生徒の興味関心を高めることができます。
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後鳥羽上皇〜歴史上の人物について知ろう〜(H21初稿)(R6)
史料を通して、歴史上の人物について知り、歴史への関心を高めることをねらいとしました。また、人物の性格から行動の理由を推測することで、歴史を動かす人間の力を感じてもらいたいと考えて実践した授業の指導案です。
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複数の資料を組み合わせて江戸時代の人々の生活を考える(H22初稿)(R6)
このキットでは、農民を中心とする18世紀の人々の生活を題材とし、それに関する複数の資料を活用し、そこから読み取れる情報をもとに生活の様子を文章で表現したり、発表したりするという授業を紹介しています。複数の資料を自由に選んで、それを関連付ける作業を通して、活発なグループ学習が実現できます。
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