日誌

ナツツバキとシュードモナス

農場管理室の北側の地面に花が散っていました。

上を見上げるとこのような花が咲いています。

 白くて薄い花弁のこの花はナツツバキの花です。

 学名は Stewartia pseudocamellia

 属名はイギリスの政治家・植物愛好家のジョン・スチュワートに献名されたとのことです。種小名の後半camelliaはツバキを意味しますが、ツバキは東アジアから東南アジア原産のため、こちらの命名はツバキの木をヨーロッパに持ち帰った宣教師、カメルに由来するとのこと。

 それでは、「pseudo」シュード(ギリシア語由来なのでプソイドとも)についてはどうでしょうか。シュードは「偽の」、「疑似の」といった意味を持っており、ナツツバキの種小名は「ツバキに似てる」ということになります。

 ところで、私が「シュード」から連想する微生物として、緑膿菌等を含む細菌の「シュードモナス」がいます。

 この場合、シュード+モナスですが、シュードは上記のとおりでモナスは「べん毛」を意味しています。「○○モナス」のような微生物名を見たら、べん毛があるのか興味をもってもらえればと思います。