日誌

シャクナゲの花が咲いています

 教室から農場に向かう中庭にシャクナゲの花が咲いていました。

 花の大きさから考えるとセイヨウシャクナゲだと推測します。

 5月はツツジ科の花が咲く季節でもあり、那須ならば八幡のヤマツツジのニュースを目にした方もいらっしゃるかもしれません。

 ツツジ科の植物は学校に植栽されていることも多い印象を持ちますが、教材としては花粉の観察に用いられることがあります。ツツジの花粉は花粉四分子が離れていないことから、花粉母細胞から2回の分裂で花粉が形成されていることを説明するのに向いているからです。

 ツツジの漢字表記「躑躅」については、毒性のあるツツジを食べた羊がうずくまった、躑躅はうずくまるの意味という話があります。シャクナゲは開花した後に花がらをつむことで種子の形成を止め、次の年の開花を促進することが行われますが、シャクナゲもヒトに対して毒性があるので、作業をする際には手袋をして行うことが推奨されています。

 属名はRhododendron Rhodoは赤い、バラ dendronは樹木

 「赤いバラのような花を咲かせる樹木」という属名はシャクナゲをよく表現しているかもしれません。