R6 トピックス

2025年2月の記事一覧

寄宿舎ADL活動 第5回 「ADL室1週目」

 2月に入り、ADL室での一人暮らしが始まりました。後輩舎生が引っ越しを手伝ってくれました。食事は、今まで通り食堂で食べます。

 初日の月曜日は、後輩舎生がADL室に遊びに行きたいということで、専攻科生も招待して、ホットドリンクでおもてなししました。専攻科生と、スーツやネクタイの話など、大人のマナーの話題で盛り上がりました。この日は、養護教諭からの保健指導も受けました。養護教諭が準備してきた資料をもとに、病気や怪我の時の対応や通院先の確認、人との関わり方等について学びました。分からないことには質問をして、貴重な時間を過ごしました。

  

 火曜日は、ADL室の気温が低く、就寝前にエアコン切タイマーを設定しました。朝起きると寒かったので、起床時にエアコン入タイマーも設定するように工夫しました。また、浴室の利用を開始しました。浴室もとても寒く、お風呂の湯温は、ダイヤルを調整しながら適温をみつけます。月・水曜日は、専攻科の先輩方と大浴場での大人時間を楽しんでいます。

 木曜日は、小学部体験入舎生や女子舎生の3人が見学に来て、大賑わいでした。リビングのテーブルに案内し、ケトルで湯を沸かして、ココアをふるまいました。一人暮らしのお兄さんが入れてくれたココアの味は格別です!

 

「今週の舎生の振り返り」

 いよいよ一人暮らし体験が始まりました。初日からお客さん2人を呼んで大盛り上がり!大変なこともありましたが、一週間楽しく過ごすことができました。これからもたくさんの友達を招待しながら、一人暮らしを満喫していきたいと思います。

 

寄宿舎ADL活動 第2回「事前学習1週目」  

「ADL室の確認」

 まず、生活に必要な浴室、トイレ内の電気の場所や付け方、給湯器の使用方法を確認しました。冷蔵庫や電子レンジ、トースターは自分からしっかりチェックし、和室では布団を敷く場所や洗濯を干す場所などもひと通り考えました。

 

「布団セット開封」

 タイミングよく届いた舎監用の布団10点セット。開封作業にチャレンジしました。カッターは使用禁止!力尽くでテープを剝がしたり、梱包用の袋を破いたりして、3人がかりで30分ほどで無事セット完了しました。

  

 

「お風呂」

 入浴の仕方について、手順表に沿って実際に浴槽にお湯を溜めました。タイマー付きの腕時計で時間を計りました。お風呂掃除は家庭でもおこなっているということです。浴槽洗いでは、こすり方が優しかったり、間が空いてしまったりすることもありましたが丁寧に取組みました。洗剤の吹き出し口「泡」の表示が見えにくいことが分かり、目印をつけました。

   

 

「トイレ掃除」                    

 手順表を読み上げて手順と清掃用具の確認をしました。手順表通りにスムーズに行うことができました。便座が電動のものではないことが分かり、ちょっとガッカリ…便座カバーを準備することにしました。

 

 

「今週の舎生の振り返り」

 あまり経験がなかったお風呂掃除とトイレ掃除の練習をさせていただき、とても良い機会になりました。隅々まで掃除するのはかなり大変で、動きも多いことを学びました。一方で、段差で引っかかることが何度かあり、生活する上で危ないと感じました。これからはこの場所で、今までよりも自立した生活を楽しみたいと思っています。

 

寄宿舎ADL活動 巣立ち計画始動!

 高等部3年の舎生がADL室を利用して1か月の一人暮らしを体験します。題して「巣立ち計画」。舎生は、進路先で同世代や社会人を経験した方々との寮生活を送る予定です。

 10月から第1弾「団らん食卓作戦」、第2弾「大人の入浴作戦」として、専攻科の方々と舎食の食卓を囲んだり、一緒に入浴をしたりして、目上の方とのコミュニケーションを練習してきました。(盲学校ならではの強みです!)

 そして、最終学期を迎えるにあたり自分で「卒業までにやることリスト」を作成しました。これまでの寄宿舎生活で、職員が管理していた薬関係、スマホやタブレットなどの通信機器を自己管理すること、食事の準備など、自立すべきことをリスト化したものです。  

 1、2月は総集編として、寄宿舎ADL室での1日の予定を自分で組み立てて生活し、電子レンジやトースターを使った調理を行うことにしました。1月中は職員との事前学習、2月から一人暮らしを開始します。今後も奮闘記を連載企画でお届けしていきます!

寄宿舎ADL活動 第3回「事前学習2週目」

 「トースターでパンを調理 スープを添えて」

 電源、トーストボタン、焼き色を選択するタイプのトースターに戸惑いながらも、こんがりとした焼き色をつけることができました。カップスープケトルでお湯を沸かし、直接お湯を注ぎます。お湯入れの線を確認せずに注ぎ始めたことに自分で気づきました。職員からアドバイスを受け、目印を指で確認しました。

 舎生の副担任が本日の舎監だったこともあり、活動を見守った上で、アドバイス がありました。「間違いに気づいたら立ち止まって進む」です。 万事に通じる格言です。

    

ポットとカップラーメン」

 単眼鏡を使用して説明書を確認し、電気ポットのお湯を沸かしました。カップ麺の蓋は勢いよく2/3程度開いてしまい、蓋を閉じるのが難しそうでした。お湯の量は適量で、美味しそうに食べていました。残った汁は、排水溝ネットを使用して捨てることができました。

    

「電子レンジとレトルト食品」

 本日はミネストローネです。電子レンジの取り扱い表示をよく読み、温めの時間とワット数を確認した後、食器棚から陶器の皿を選びました。温めは袋のままで、温まったら皿に移します。時間をセットし、ちょうどよい温度で出来上がりました。袋の蒸気口から湯気が出て庫内が曇り、気分も上昇!電子レンジ付属のレシピ本を見て、内蔵されている機能を使って様々な料理ができることを知り、興味深々でした。

    

「今週の舎生の振り返り」

 トースターの操作が独特で、苦戦しましたが、色々な機能があることを知ることができました。将来の自立に向けて少しずつ料理を頑張っていきたいと思います。ハム卵のランチパックをトースターで焼いてみました。美味しかったです。おすすめです!!!!!!!!!!

創立記念行事

 2月10日は、本校の創立記念日です。体育館に幼児児童生徒、教職員全員が集まり、創立記念行事を行いました。

 校長先生からは、116年前の本校創立時から現在に至るまでの沿革についてお話がありました。

 また、本校職員からは、本校に残る様々な歴史的な資料を展示するために今年度から整備された資料室についての話と、本校初代校長である沢田正好先生についての話がありました。サウンドテーブルテニスの考案など、沢田先生の業績に関する説明を聞いた後、1964年の講演を録音した沢田先生の肉声を聞くこともできました。

 本校の歴史について深く知ることのできた機会となりました。

   

<栃木県立盲学校創立記念献立>

★ささげの赤飯

★豚汁

★天ぷら盛合わせ

★とちまるくん玉子焼き