校内散歩26 「姿見」
「よのつねの光ならねばます鏡 そこまですめるさとりをぞしる『千載和歌集』」
こんな風に「かがみ」は悟りとも結びつけられ、単にものを映すのみならず、「手本、模範」という意味で使うときは「鑑」の文字をあてることも多い。
なお、上記の和歌の「ます鏡」とは「ますみの鏡」のことで、曇りなき鏡の意味である。そうかと思えば、次のような優美な和歌もある。
「年を経て花の鏡となる水は ちりかかるをや曇るといふらん『古今和歌集』」
真女高の姿見は、たくさんの生徒達の姿を見てきた。これからも、きちんとしたセーラー服姿の生徒達をたくさん映して、ますます澄む鏡であってほしいと願う。