歴史散歩 「真女高校歌」

校歌 創立記念関連行事で印象的な場面は数々あったが、東京ユニバーサル・フィルハーモニーによる記念演奏会で「校歌」が演奏され、参会者全員で歌った場面も忘れがたい。サプライズ演奏であったが、在校生や教職員は勿論のこと、同窓会やPTAの皆さんも立ち上がり、楽しそうに歌われたのが印象的だった。
 本校の校歌は昭和3年1月に制定され、以来80年以上も歌い継がれてきた。旧制中学や高等女学校の多くが太平洋戦争終結後の社会変革のために校歌の見直しをした中で、本校は若干の見直しはしたものの大きな変更の必要が無かった。従って、高等女学校時代の生徒だった先輩達も、女子高校となってからの生徒も声を揃えて歌うことが出来るのである。その精神は「いざもろともに学ばなむ」に集約されている。「さあ、いっしょに学ぼう」と、本校に集う生徒達はお互いに呼びかけあって学んできた。現在も「朝の学習」のために放送部員達が早朝の校内放送をしてくれているが、彼女達が選んだアナウンスの言葉は「さあ、勉強しましょう」というものである。それを聞くと校歌もだぶって響いてくる気がする。「いざもろともに学ばなむ」こそ、一世紀を貫く本校の基本精神なのである。