歴史散歩2 「東日本大震災」平成23年3月11日(金)日暮れ

廊下 大地震と同時に停電が発生したので、ハンドマイクを使って芝生の上で点呼をし、生徒全員の無事が確認できた。一人のけが人もおらず、本当に安堵したことであった。それから、余震の様子を見ながら生徒を少人数に分けて、校舎内に貴重品を取りに入らせることにした。電話は非常に繋がりにくくなっていたが、心配した保護者の皆さんも集まりはじめ、3月14日(月)は臨時休校とすることを決めて生徒に知らせ、家族との連絡確認のできた生徒から順次帰宅させた。日が落ちて寒くなってくる中、陸上部から寒さに震える生徒達にベンチコートが貸し出され、停電で暗いところにワンゲル部が非常用ライトを灯してくれ、非常食の飴などを配ってくれたのが心強いことであった。また保健室から毛布等を持ち出して配り、迎えを待つ生徒の待機場所は見通しのきく事務室にした。最後の生徒が迎えの方と帰宅したのは午後八時過ぎであった。
 宇都宮市内などと比べて、芳賀真岡地区の被害が大きいことを認識したのは、翌日になってからである。3月12日(土)も停電は続いていたが、教職員が何人か出勤して被害状況の確認と報告を行った。水道の配管がダメージを受け、真岡鐵道もストップしており、授業再開には時間がかかりそうであった。