歴史散歩9 「校内花壇コンクール」

昭和30年航空写真 昭和30年の航空写真である。真岡女子高の北側の、現在は赤十字病院敷地となっている場所にあるのは専売公社(JT)である。校地拡張前なので、グランドが今とは違い東西に細長い形をしている。
 さて、この写真ではよく見えないかも知れないが、当時は校内花壇コンクールが盛んに開催されていた。このMOJOを描いている生徒達は、真岡農業高校(現・真岡北陵高校)まで花苗を頼みに行ったりして、校舎と校舎の間の土地を耕し、様々な花を植えて、その美しさや植栽の技術をクラス対抗で競ったそうである。
 本校の歴史を振り返っていつも思うのは、この桜が丘の土地がいかに愛されたかということである。この年まで寄宿舎があり学校に住んでいた生徒もいたのだから、本校は文字通り生活の場でもあった。その時代と今とでは愛着の度合いも違うかも知れないと思っていたが、今年も美化委員会の生徒達が卒業式・入学式のシーズンに向けてパンジーを植えてくれたのを見ると、「いやいや心は同じだ」と思えてくる。市松模様に美しくパンジーを植えた生徒達は、昔の生徒達と同じく花とこの土地に思いを寄せてくれているのであろう。なお、今年の花苗も、真岡北陵高校の生徒達が丹精してくれたものである。